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「野球・冬リーグ」にプロ球団が選手派遣する真因 劇的に進化したジャパンウィンターリーグの中身

東洋経済オンライン / 2024年11月15日 8時20分

ライオンズは選手だけでなく、スタッフも派遣する。「選手だけでなくスタッフ同士でもプロアマの間で情報交換をしたい。またグラウンド外での交流も盛んにしたい」とのことだった。

DAZN Japanの笹本裕CEOは、「近年、特に若年層の野球人口の減少が叫ばれており、DAZNとしても長く野球と携わっていくために、何かできないかと考えていました。JWLとの業務提携を機に、未来のプロ野球を担うアマチュア、ユース世代にもスポットを当て、『野球』という日本が世界に誇るべきスポーツの持続的な盛り上がりに寄与できればと考えております。ぜひDAZNで、未来のプロ野球選手たちを応援ください」とコメントした。

中国野球協会の陳旭会長は「TEAM RISING STAR OF CHINAは、中国のU23世代の優秀な選手たちで構成されており、その多くは、9月に中国・紹興で開催されたU23ワー ルドカップに出場し、4位という成績を収めました。選手たちは非常に興奮しており、まもなく始まる冬季リーグで、日本の若い世代の選手たちと競い合い、友好を深めることを楽しみにしています」とメッセージを寄せた。

地元沖縄にもたらす経済的恩恵

また今年は「2024ジャパンウィンターリーグ実行委員会」を立ち上げ、地元沖縄の経済人がさまざまな形で運営に参画している。

鷲崎代表は語る。

「1年目から組織的としてはあったんですが、今年は皆様が持っておられるリソースを使って盛り上げていこうと言うスタンスで動いています」

11月24日の開幕戦では、会場のコザしんきんスタジアムでは地元の協力を得て「こども&ファミリーフェスティバル」と「コザフードフェスティバル」が行われる。

こういう形で地元の支援が盛り上がっている背景には、当然ながらここ2年間のJWLの活動が地元沖縄に経済的恩恵をもたらしていることがある。株式会社りゅうぎん総合研究所は2023年のJWLの「経済効果」について、宿泊業の1.34億円を筆頭に、飲食サービス業、対個人サービス、対事業サービスなど5.46億円になったと発表した。

この発表は次のように締めくくっている。これが地元沖縄県の「期待感」ということになるだろう。

「当リーグは野球界のプラットフォームとして世界から多くの人々を呼び込む可能性のあるコンテンツである。参加者数や観客数が増加するにつれ、経済効果もさらに拡大することが見込まれ、その実現のために行政や観光事業者などと連携した広報や集客活動の強化が必要となるであろう。今後も野球界や沖縄観光の発展に向けたジャパンウィンターリーグの動向に注目したい」

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