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尿もれ「定番トレーニング」効果が出ない人の盲点 正しい「やり方」より大切なポイントがある

東洋経済オンライン / 2024年11月16日 8時20分

そして、②については、やり方が一目瞭然でないため、表現を変えて説明をしようとしたり、ポーズを変えてみたり、なんとか伝えようとしますが、かえってわかりにくくなっているような気がします。

それだけならまだいいのですが、問題なのは効果を出すための肝心なことができていないことが多いのです。肝心なことというのは、骨盤底筋トレーニングを何回やるか、という「回数」です。具体的には、1日に最低でも45回です。

「やり方」に固執するあまり、「回数」に注目する人が少ないのですが、実際には回数をこなすことで、セルフケアの効果が出るということは、研究でわかっています。

「やり方」よりも「やる回数」にこだわるほうが効果的

骨盤底筋トレーニングは、その名のとおり、「骨盤底筋」と呼ばれる筋肉を鍛える体操です。弱った骨盤底筋を鍛えることで、力の衰えた尿道括約筋を支えることになります。老化した泌尿器のリハビリテーションだと思ってください。

出産後の女性が尿トラブルを抱えやすいのは、骨盤底筋が緩むからです。ですから特に経腟分娩をした女性には、骨盤底筋トレーニングが有効です。

※外部配信先ではイラストを全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

先ほど、骨盤底筋トレーニングの効果を得るポイントは1日に45回行うことだとお伝えしました。最低、45回で、できれば100回を目指してみてください。このトレーニングは、やれば、やるほど効果が出やすいからです。

ですから、やり方が合っているかにこだわりすぎるより、まず、「1日に45回やる」という回数を目標にするほうが近道です。本稿の最後で、やりやすい方法もお伝えします。

「最低45回? できれば100回? そんなに?」と思った人も、心配しないでください。1度にやる必要はないのです。1回に10秒かかるので、1度に45回やると7〜8分かかります。

もちろん、まとめてできるならそれでかまいませんが、「けっこう大変だな」と思うと、その後、続かないものです。ですから、小分けにしてやるのがおすすめです。たとえば、

・朝起きたら、布団の中で5回

・朝ごはんを食べ終わったら5回

・病院の待合室で10回

・電車の中で10回

・レジに並びながら5回

・夕食の準備をしながら10回

など、生活パターンのなかにうまく組み込めるとやりやすいです。合計が45回以上になればいいので、ご自分に合ったやり方を見つけましょう。

効果が出るまでには「最短でも2カ月」が必要

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