脳外科医も実践、姿勢が整う1日10回の「足首運動」 身体能力を高めたいなら意識したい「脛の筋肉」
東洋経済オンライン / 2024年11月16日 18時0分
硬いバーンを滑る競技スキーでは、スキーのサイドカーブに乗ってズレの少ない滑りが求められます。一方、深雪では、この前脛骨筋を使ってスキーの前半部を吊り上げて滑る必要があります。
私が指導していた湯浅直樹選手は、前脛骨筋を鍛えることでスキーの外側のエッジに乗って滑ることができるようになり、オリンピックの日本代表選手にまで成長しました。
私はスキーが得意で、昔の映像を見るとプロが滑るようなきれいなフォームでした。足首に力があったので、バランスよくスキーのエッジに乗れました。エッジに乗った状態で斜面を曲がっていたので直滑降と同じぐらいの速さで滑れたのです。
周りの人は「どうして直滑降で滑っても追いつかないんだろう」と首をひねっていましたが、その理由は前脛骨筋にありました。
寝たままできる1日10回の足首運動
前脛骨筋を鍛えると、足首が強くなります。そのため、カーブに差し掛かっても足首がずれることなくターンできるのです。この前脛骨筋の強化は、スキーだけでなく、あらゆる運動の能力をアップさせます。
前脛骨筋の鍛え方はいたって簡単です。
いすに腰かけたままでも寝たままでも構いませんから、足首を上下(前後)に動かせばいいのです。私は今、朝起きたときに寝たまま足首を10回ぐらい動かしています。それだけで前脛骨筋を鍛えることができます。
私は小さいときから相撲が強くて、中学時代にはクラスの男子全員を投げ飛ばしていました。これも足首が強くてスピードが速かったからで、面白いように技がかかりました。同じ理由でスキーもあっという間に上級者になったのです。
前脛骨筋の強化は、スポーツ全般に効果的です。
足首を鍛えたバランスのとれた体軸姿勢は、あらゆるスポーツの原点です。まず足首を鍛え、次に体幹を鍛えると、ゴルフでもすぐにうまくなります。
スポーツに限りません。
お年寄りが歩けなくなるというのも、前脛骨筋が弱くなっているからです。私はここ数年、立て続けに病気にかかりました。リハビリのために病院へ行きましたが、最初はまっすぐ歩けませんでした。
リハビリ担当の先生に聞くと、「お尻の筋肉が落ちているからです」と言われました。前脛骨筋の話はまったく出てきませんでしたが、自分で前脛骨筋を鍛えるようにしたら、やがて元通りに歩けるようになりました。リハビリの先生も前脛骨筋の働きを知らなかったのです。
臀筋(でんきん:お尻の筋肉)が落ちると体軸がぶれるため安定しないのは確かです。そのため、臀筋を鍛えることも大事です。
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