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脳外科医も実践、姿勢が整う1日10回の「足首運動」 身体能力を高めたいなら意識したい「脛の筋肉」

東洋経済オンライン / 2024年11月16日 18時0分

しかし、歩行についていえば、前脛骨筋を鍛えることが最も重要です。私はスキーをやっていましたから、すぐにそこに気づきました。前脛骨筋を鍛えないと足首が安定しないので、ふらついてまっすぐに歩けないのです。

ですから、潜在能力を出するために一番大切なのは、前脛骨筋を鍛えて足首をしっかり固めることです。それをもとにバランスのとれた美しい姿勢を保つと、それだけでも抜群の運動神経になります。

走る姿勢にしても、体軸を足の前脛骨筋で蹴り上げるようにすると、体が前に飛び出るダイナミックな走法になります。

その第一歩は足首の運動です。足首の上下(前後)運動を1日に10回でもいいので続けてみてください。

美しい姿勢づくりをするために

美しい姿勢づくりをするためには、水平目線と足裏感覚をしっかり保つことも欠かせません。

水平目線というのは、対象との間合いを正確に測るために必要です。イチロー選手がバッターボックスで腕を伸ばしてバットを立てていた姿を覚えている方は多いと思います。

あれは体軸と立てたバットを合わせ、バットを握った小指の外側のラインと背中の軸を合わせて、グリップエンドを見て目線が水平になるように測って構えを決めているのです。

水平目線にするとボールの軸が目線とずれないので、よく見えるのだと思います。実際に打てないときには目線が水平ではなく、傾いていました。

私は、歩くときには目線はいつも水平に保つようにしています。それによって体軸がまっすぐになりますから、姿勢のバランスが良くなり、長い時間歩いても疲れにくくなります。

目線を傾けるということは、傾いてものを見ているわけですから、間合いが正確ではなくなります。猫背になったり、逆に反り返ったりするので、バランスも悪くなってしまいます。

したがって、目線を水平にして歩くというのは、歩行のときの基本姿勢として身につけたほうがいいと思います。

傾くクセがある人はたくさんいます。それは、そもそも人間の左右の目の位置がずれているからです。そのため、目線を水平にしようと思えば、意識してやらなくてはいけません。

その簡単なやり方ですが、イチロー選手のバットの代わりに、腕を伸ばしてボールペンや親指などをまっすぐに立てて体軸と合わせ、小指の外側のラインと背中の軸を合わせれば水平になっているかどうかが確認できます。

足裏感覚を整えるための立ち方

次の足裏感覚というのは、まっすぐ立っているかどうかということです。

立ったときに足裏の感覚がずれていると体軸が傾いてしまいます。これは足の裏がまっすぐ床についていないということです。

足の裏も普通に生活しているうちにゆがんできます。外側にゆがむとО脚になり、内側にゆがむとX脚になります。そのゆがみは感覚として自覚できるので、それを足裏感覚と呼ぶわけです。

この足裏感覚を整えるには、足の裏の中心に重心がかかるように意識して立つことです。そうすれば体はまっすぐになります。

つま先に重心がかかれば前のめりになるし、踵だと反り返ったような歩き方になります。

自分がどういう歩き方になっているかを考えて、どこに重心がかかっているかを意識してみてください。つま先や踵に重心がかかっているならば、中心に重心がかかるように調節してみましょう。

林 成之:日本大学名誉教授

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