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道長も見た月に潜む「地球との"ただならぬ関係"」 "月の誕生"に関わる、重大な「3つの説」とは?

東洋経済オンライン / 2024年11月16日 11時30分

地球と月は「ただならぬ関係」にある?(写真:Ako/PIXTA)

「小惑星探査」や「火星移住」などのニュースから、UFO、宇宙人の話題まで、私たちの好奇心を刺激する「宇宙」。だが、興味はあるものの「学ぶハードルが高い」と思う人も少なくない。

知らなくても困らない知識ではあるが、「ブラックホールの正体は何なのか」「宇宙人は存在するのか」など、現代科学でも未解決の「不思議」や「謎」は多く、知れば知るほど知的好奇心が膨らむ世界でもある。また、知見を得ることで視野が広がり、ものの見方が大きく変わることも大きな魅力だろう。

そんな宇宙の知識を誰でもわかるように「基本」を押さえながら、やさしく解説したのが、井筒智彦氏の著書『東大宇宙博士が教える やわらか宇宙講座』だ。「会話形式でわかりやすい」「親子で学べる」と読者から称賛の声が届いている。

その井筒氏が、「月の誕生にまつわる3つの説」について解説する。

藤原道長が見た月と月誕生「3つの説」

私たちの身近な天体である月。

【道長も見た月に潜む「地球との"ただならぬ関係"」】イラストでひとめでわかる!月と地球は親子だと主張する「ジャイアント・インパクト説」とは?

「中秋の名月」今年は“土星”も見える!?鑑賞のコツでは、古くからの月の鑑賞法などについて解説しました。

とくにこの週末は月が話題になっていて、平塚市博物館によると、11月16日は藤原道長の有名な歌「この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたる ことも なしと思へば」と同じ月を、1000年の時を超えて眺められるとのことです。

11月17日放送のNHK大河ドラマ『光る君へ』第44話は「望月の夜」。

道長が月を観て、この歌を詠むシーンが期待できそうです。この週末は、いつも以上に、多くの人が月を見上げることになるかもしれませんね。

月をじっくり見ていると気になるのが、「そもそも月はどうやって生まれたのか?」ということ。

月は地球から38万キロメートルと遠く離れた場所にありますが、じつは、地球と月は「ただならぬ関係」にあるのです。

地球と月の関係として、「双子説」「夫婦説」「親子説」という3つの説が長年議論されてきました。

現在、そのうちの1つの説が有力視されています。

3つの説はどういったものなのか。そのうち、2つの説はなぜ却下されたのか。じつは、有力視されている説にも、まだ解決すべき問題が残っています。

今回は、月の誕生について、わかりやすく解説していきます。

月の誕生には、大きく以下の3つの説が議論されてきました。

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