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赤羽から徒歩10分「嘘のように静かな街」の実態 2色の水門に住民が吸い寄せられる「岩淵」の魅力

東洋経済オンライン / 2024年11月16日 9時20分

堤防は地域の風景に馴染み、上を通る道路はウォーキングやペットの散歩、ジョギングのコースとして親しまれている。

せっかくなので赤羽にも行ってみよう

さて、岩淵町を語るには、赤羽を素通りするわけにはいかない。岩淵町の最寄り駅は東京メトロの赤羽岩淵駅なのだが、そこから南に向かって10分ほど歩けばJRの赤羽駅だ。

東京メトロのHPによれば、赤羽岩淵駅の2023年度の乗降客数は1日平均8万9097人である。一方、赤羽駅は同17万3036人(2022年「不動産情報ライブラリ」より)だ。

地下鉄とJRなので、比べるのは少し乱暴だが、さすがに赤羽駅の乗降客は多い。赤羽駅近くは都内でも有数の繁華街で、日が暮れても人の往来が絶えない。ところが東京メトロの赤羽岩淵駅がある北本通りを越えると、とたんに静かになる。ある住民は次のように語る。

「飲み屋なんかが多い赤羽の近くだから、岩淵も騒がしいところだろうって思われがちだけど、こっち(岩淵町)はぜんぜんそんなことはなくて、治安もいい。賑やかさを求めるなら、歩いて数分で赤羽の繁華街に行けるので、そういう意味じゃ便利だし、住みやすい街だね」

住みやすさの尺度として、治安の良し悪しは大切だ。警視庁の犯罪情報マップを見ると、赤羽駅のある赤羽1丁目に比べ、町境の接する岩淵町の犯罪数の少なさがわかる。

地元のことは地元の不動産屋に聞け

相変わらずのアポなし訪問。赤羽の繁華街のど真ん中、北区立赤羽小学校の真ん前にある「(株)相栄商事(北区赤羽1−21−1)」の西野泰彦代表に聞いた。同地で47年の歴史を持つ不動産業者だ。

「確かに岩淵町は穴場的な場所と言えるでしょうね。赤羽に比べて家賃も少し安い。シングルタイプだと7万円台からご紹介できると思います。ファミリータイプだと15万円くらいからになりますね。

これが北本通りを渡ってこちら側(赤羽駅周辺)だと、シングルタイプで8万5000円くらいから、ファミリータイプだと20万円くらいからのご紹介になると思います」

長く地域を見てきた西野代表は次のように続ける。

「荒川沿いは水の被害が怖いと、昔の人は言いますが、今ではそうした心配もかなり少なくなっています。私が子どもの頃は、家の軒下に小舟が吊ってあった。大水が出たときはそれに乗って逃げるんです。幸い、私自身はそうした被害の経験はないですけどね」

小学校のクラスも増えている

赤羽、岩淵町は、最近徐々に人気が高まっているらしい。新しく移り住む住民も増えているとのこと。

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