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「寿命を決める臓器=腎臓」機能低下を示す兆候5つ ダメージを受けてもほとんど症状が表れない

東洋経済オンライン / 2024年11月17日 15時0分

私たちが生活している環境はつねに一定ではありません。雨が降ったり、暑くなったり、寒くなったり、ジメジメしたり、乾燥したりと、刻々と変わっていきます。

そして、その変化に左右されることなく体の内部がいつも一定に保たれていなくては私たちは生きていくことはできませんよね。たとえば、暑さや寒さなどに影響されて体温が激しく変動したら、体は機能停止状態に陥ってしまいます。このホメオスタシスを維持するうえで、とくに重要な働きをする臓器が腎臓です。

具体的には、がぶがぶと大量に水を飲んだときには尿を増やし、逆に飲めない状況に陥ったときには尿を減らすといった調整を行っているのです。

また血管、細胞、神経、筋肉などの機能の調整に欠かせない、体液に含まれている電解質(ナトリウムイオンやカリウムイオンなど)にも目を光らせて、体にとって不必要なぶんは尿として排泄し、必要なぶんは体に戻しています。こうして、体液はちょうどよい量と濃度になるように調整されているのです。

もしも腎臓がなくなったら、体の中はゴミだらけになるだけではなく、ホメオスタシスも維持できなくなって、脳や心臓などの全身の臓器が本来の機能を果たせなくなってしまいます。これが、「腎臓が寿命を決める」といわれている所以なのです。

そんな腎臓はとても複雑な構造をしています。順番にひとつずつみていきましょう。

心臓から送り込まれた血液は、毛細血管(細い血管)の塊でできている「糸球体」という場所で、必要な赤血球やタンパク質などと、不必要なゴミなどとにふるい分けされます。ゴミなどを含んだ水分(原尿)を受け止めているのが、「ボウマン嚢」です。

原尿には、水分も含め、体にとって必要な物質がたくさん含まれています。こうした物質を「尿細管」が再吸収しています。

このように血液のろ過と再吸収を365日、24時間休まず行っているため、血液に糖がたくさん含まれていたり、血圧が高くなったりすると、糸球体や尿細管はダメージを受けてしまいます。

ただ、「沈黙の臓器」と呼ばれている腎臓は、ダメージを受けてもほとんど症状が表れることはありません。腸のように「おなかが痛い」といった直接的なサインを出さないのです。そのため、本人が気づかない間に、ジワジワと機能低下が進行していく可能性が高いのです。

いまの腎臓の状態を知るには、次のような体の変化を確かめるといいでしょう。

あなたの腎臓は大丈夫? 5つのチェックポイント

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