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胡散臭い専門家と信頼できる専門家の「決定的差」 プロフィールの作り方にも、技術が問われる

東洋経済オンライン / 2024年11月18日 8時10分

著書『小さな会社のPR戦略』(同文舘出版)、『巻込み力』(Gakken)。『東洋経済オンライン』『プレジデントオンライン』『Forbes JAPAN』でも連載中。

冒頭には自分が何の専門家か一言でわかる肩書きを記します。医師、弁護士、あるいはマーケティング・コンサルタント、料理研究家、ダイエットコーチといった具合です。私の場合は「中小・ベンチャー企業専門のPR戦略コンサルタント」になります。

肩書きに続くのは自分の専門性を高めることができた経緯と現状の説明です。

私の場合は「テレビ東京で実際に中小・ベンチャー企業を中心に取材をしてきたこと」「ソフトバンクに転職し、事業者側として情報発信してきたこと」「新規事業立ち上げの功績で全社表彰を受けたこと」を、専門性を得られた経緯として記しています。

そして最後はメディア出演実績、著書、表彰歴のように専門性の高さを客観的に証明できる要素で締めくくります。

第三者が見て信用できるプロフィールかどうか

「自分の専門性を高めることができた経緯と現状の説明」、そして最後の「メディア出演実績、著書、表彰歴」は、いずれも専門性の高さの証明として機能しています。

プロフィールを印象強いものとするために大切なのは、できるだけ「固有名詞」や「数字」を盛り込むということです。この2点を心がけるだけでも、プロフィールは格段に強いものとなります。

もし私のプロフィールで「東京のキー局で報道番組を制作」「キー局を退職後、大手IT企業に転職」のように、「テレビ東京」や「ソフトバンク」という固有名詞を完全に省いてしまったら、印象はかなり弱いものとなります。加えて自分が在籍した企業の実名も書けないようだと、「会社を不祥事で辞めたなど、具体的な社名を出せない不都合があるのでは」といった疑念すら持たれてしまいます。

さて「数字を盛り込んだほうがいい」と書きましたが、あまりに盛りすぎなのは逆効果です。SNSなどで目立とうとするあまり、過剰な実績自慢をしている専門家を多く目にします。

「5000人以上の管理職を指導し、一般的な研修より7倍速く、リーダーシップを発揮できるようになった」「これまでに3000人以上のコンサルタント志望者を指導し、500人以上が年商3000万円を超えた」といった具合です。

このように「誰も本当かどうか確かめようがない数字」を大袈裟に盛り込んでいるプロフィールは、かえって「うさんくさい」印象を与えてしまいます。

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