1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

胡散臭い専門家と信頼できる専門家の「決定的差」 プロフィールの作り方にも、技術が問われる

東洋経済オンライン / 2024年11月18日 8時10分

できるだけ第三者が客観的に確認できるような固有名詞、そして数字を用いるようにしましょう。

専門家が出すべきプレスリリースとは

繰り返しになりますが、専門家には一般企業のようにプレスリリースの材料となる新サービスやイベントはめったにありません。

ですが、専門家には一般企業とは異なる専門家ならではのプレスリリースの材料があります。その材料は、次の5つのパターンに集約できます。

① セミナー開催

セミナー開催は、専門家にとって最もプレスリリースを出しやすいテーマです。セミナーでプレスリリースを出して、メディアに取材されるケースには次の3つのパターンがあります。

・メディアに専門家として認識される……メディアが何か特定のテーマについての専門家を探していたとします。そんなタイミングで、そのテーマに関するセミナーのプレスリリースを目にすれば、まさに「渡りに船」となります。

・セミナーそのものが社会現象として取材される……たとえば、ある健康法がブームとなっているとします。メディアとしては、その健康法を教えるセミナーを取材すれば、その健康法の専門家である講師のコメント、そしてその健康法を学ぼうとしている受講者の声をまとめて取ることができます。
テレビ取材の獲得を狙うのであれば、セミナーはオンラインではなく対面であることは必須です。オンラインセミナーだと、番組で用いる映像としてはパソコンの画面しか撮影できないからです。よほどのことがない限り、テレビはオンラインセミナーを取材しません。

・地域のイベントとして紹介される……これは地元紙に掲載されるケースです。地元紙にはその地域で開催されるイベントや講演会などの情報を掲載する欄があります。セミナーの題目に加え、主催者、開催日時と場所といった最低限の情報が掲載される程度ですが、一定の集客効果はあります。

セミナー開催のプレスリリースには、メディア取材の獲得以外のメリットもあります。実際のセミナー参加者の集客手段として使えるのです。

プレスリリースを配信する手段として「PR TIMES」という有料のネットサービスがあります。これはメディアに届けることが主目的のサービスなのですが、メディア関係者でなくても閲覧することができるのです。

大手のコンサルティング会社や弁護士事務所、税理士事務所などは「PR TIMES」を用いて、集客のためにセミナー開催のプレスリリースを配信しています。

「PR TIMES」は検索した際に、上位に表示されやすいという特徴があります。そのため、ネットで情報を探している見込客の目に止まりやすいのです。主催者にとっては「1人でも参加者が来てくれれば『PR TIMES』の掲載料の元は取れる」という勘定です。

では、他の4つは何なのか。続編『なんの反響もない「残念プレスリリース」の盲点 大切なのはニュースに関連する情報かどうか』で解説します。

下矢 一良:PR戦略コンサルタント

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください