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東大受かった子が実践「受験英語で勝てる」勉強法 試験で合否分ける英語、どうやって対策する?

東洋経済オンライン / 2024年11月18日 21時0分

なぜ、この「言い換え」の勉強法が有効なのでしょうか?

それは、英語の選択肢問題は、そのほとんどが「言い換え」でできているからです。例えば、「主人公はどうやって登校しているでしょうか?」という問題があったとして、文章中でその答えが「bus」と出てきたとします。これを基にして選択肢を作る場合、そのまま「bus」という英単語を使ってしまうと、答えがすぐにわかってしまいますよね。

それを踏まえて、英語の試験ではこんなふうに問題が作られる場合が多いです。

1 public transport
2 subway
3 on foot
4 taxi


答えは「1」ですね。

「2」は「地下鉄」、「3」は「徒歩」、「4」は「タクシー」なので全部違いますよね。「1」は、「公共交通機関」であり、バスも「公共交通機関」の1つです。ですから答えは1になります。

このように、英語の試験で問題が出題されるときには、「言い換え」を使って問題が作られています。言い換えがわかれば、問題の答えもわかるようになるというわけですね。

さて、「言い換え」には2つの種類があります。1つが抽象化で、もう1つが具体化です。

・あめ・チョコ・クッキー →お菓子
・ビル・学校の校舎・家 →建物

このように、より広い概念で言い換えることを抽象化と言います。例えば今回は、「バス」という具体的なものを、抽象的に言い換えて「公共交通機関」としていました。

また逆に、具体的に言い換えている場合もあります。


・チョコのお菓子 →チョコクッキー・チョコケーキ
・大きな建物 →ビル・学校の校舎・ホテル


このように、より狭い範囲で言い換えることを具体化と言います。今回の「バス」は、選択肢でもっと具体的に「A駅からB駅を結ぶ公共交通機関」と書かれている場合もあります。

英語の試験では、基本的にはこの2種類の言い換えを駆使して問題が作られています。これは、高校入試、大学入試、英語の資格試験でも全部同じです。ただ単語を覚えるだけではなく、具体的または抽象的に言い換えられる必要があるわけですね。

英語の文章が読みやすくなる

またもう1つ、パラフレーズの勉強が有効な理由があります。それは、パラフレーズを覚えておくと英語の文章が読みやすくなるというものです。

例えば英語の文章は、繰り返しの表現を嫌うと言われています。「Tom」という人の話をするとき、最初は「Tom」と言っていたのに、次の行ではトムのことを「He=彼」と表現し、その次の行では「The boy=あの男の子」、さらにその次では「The tall man=あの背の高い人」というふうに表現が変わることが多いです。同じ人の話をするときにも、「Tom」という表現を換えていくのです。

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