「フィンランドで個人事業主」現在進行形のリアル 寿司シェフから一転、始まった新しい暮らし
東洋経済オンライン / 2024年11月22日 17時0分
SNSやブログで「週末北欧部」として人気のchikaさんは北欧の国・フィンランドが好きすぎて本当に移住してしまった元会社員。移住までは紆余曲折ありつつも、会社員をしながら寿司職人の修業に励み、13年ごしの夢をかなえたのでした。
ところがフィンランドで無事に寿司シェフデビューを果たしたものの、勤務先がオープン1年でまさかの倒産。失業し現地の職業安定所で相談する中で、再び自分の人生や大切にしたいことを見つめ直していきます。
大切なのは「どこで生きるか」ではなく「どう生きるか」だと、フィンランドの人たちから教わった、というchikaさん。フィンランドで個人事業主のビザを取得し、今も現地で執筆や情報発信を手掛けています。
個人事業主としてのフィンランド2年目の暮らしはどのようなものなのでしょうか。chikaさんの新著『北欧こじらせ日記 フィンランド起業編』より一部を抜粋、再編集しお届けします。
シェアオフィスでの過ごし方
在宅勤務のメリハリに悩んでいた頃に出会ったシェアオフィスがある。
【漫画】chikaさんが移住2年目のフィンランドで直面した「孤独」とは?
ヘルシンキの閑静なエリアに位置するMOW(モウ)は、観光客も1日30ユーロで利用ができる(回数券やマンスリーチケットだと割引もある)。
利用の決め手は、このデスクのために通っていると言っても過言ではない、電動スタンディングデスク……! ずっと座りっぱなしではなく、適度に立ちながら仕事をするのもリフレッシュになっている。
そのほかにも、シェアキッチンやミーティング用の防音スペース、コピー機にボードゲームまで、1人でも仲間とでも働ける環境が整っている。
またフィンランド移住後、なぜか急にポップコーンブームが自分の中にやってきた。そんな時に見つけたMOWのサイトには「ポップコーンが食べ放題です」の文字。いくつかのシェアオフィスと迷っていた私にとって、これも決め手になった一言だった。
【写真と漫画】フィンランドのシェアオフィスでの様子や、chikaさんが体験した「孤独」をテーマに描いた漫画など
利用者は自由にコーヒーマシンで淹れたてのスペシャリティコーヒーを飲むことができ、マグカップもマリメッコやイッタラなど北欧デザインのマグから好きなものをチョイスできる。
カフェで1日作業をしてコーヒーを数杯頼むことを考えると、シェアオフィスの利用も悪くない。コーヒー以外にもいろんな種類の茶葉も用意されている。
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