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勘違いから生じた第3次世界大戦が近づいている 今こそNATO、ロシアなど関連国の歩み寄りが必要だ

東洋経済オンライン / 2024年11月24日 10時0分

このまま核戦争の時代になるのか。核攻撃、あるいはロシアの総攻撃を受ける可能性のあるキーウ(キエフ)の各国大使館は、軒なみ閉鎖した。それどころか、ヨーロッパ各地でも戦争への準備が進みつつあるという。

それは、フランスのマクロン大統領とイギリスのスターマー首相などの、ロシアに対する好戦的な発言に影響されている。

1983年のアメリカのテレビ映画『ザ・デイ・アフター』では、核戦争は避けられず、世界は消滅へ向けて舵を切ってしまう。日本でも、1961年にフランキー堺が出演した『世界大戦争』という映画がつくられたが、結果は人類消滅であった。

もちろん、映画のようにならないことを祈る。いやそうしなければならない。問題は、ウクライナが再度ロシアを挑発するべく、長距離ミサイルを使用して、ロシア、とりわけモスクワやサンクトペテルブルクを攻撃しないことである。ロシアの反撃をまちがいなく引き出してしまうだろう。

ロシアは、核の発射準備をしたというものの、それをすぐさま使うなどという愚かなことはしないだろう。だから核戦争へと発展はしないかもしれない。

しかし、NATOが攻撃を仕掛ければそれはわからない。もっともロシアがバルト3国やポーランドなどにすぐに攻撃してくるとも考えられない。NATO諸国は冷静になるときである。

しかし、一方でNATOと直接戦争へと発展する可能性はある。ウクライナ戦争ではなく、欧州戦争となるのだ。こうなれば、核戦争ではないとしても大きな戦争となりかねない。戦争は欧州だけに留まることはないからだ。

継続中のガザ戦争は、レバノンに波及している。それはさらにイランへと波及し、トルコやサウジアラビア、エジプトを飲み込むかもしれない。そうなると、中東戦争へとつながり、それはやがてそれぞれの国を支援しているアジア・アフリカなどの諸国へと波及し、われわれ日本人も巻き込まれる可能性が大である。

世界大戦はなぜ「世界大戦」だったのか

世界大戦がなぜ世界大戦だったのかを振り返ってみると、第1次世界大戦は主に欧州での戦争であったのだが、そこに参加した人々はアジア人やアフリカ人などさまざまだったのだ。それはこの戦争が、アジアやアフリカの植民地をめぐる戦争でもあったからである。

第2次世界大戦では、欧州のみならず、主要戦場の1つが東アジア、東南アジアであったことは間違いない。しかし、それはそれらの国の植民地を飲み込む戦争で、まさに世界中で戦争していたといえる。

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