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「愚痴は無駄だ」と言う人へ"人生が変わる真実" 生産性を落としかねない愚痴も、対応の仕方次第

東洋経済オンライン / 2024年11月25日 19時0分

もしそれを聞いたなら、当事者である夫は強いショックを受けるか、怒りを感じるかもしれません。そんなに不満があるなら離婚したらどうか、と切り出す人もいそうです。

ですが、じつはそんな夫婦であっても、関係性が極めて良好で、そんな不満点など、まったく気にしていない、ということがありえるのです。

つまり、奥様からすると、愚痴や不満はほとんど呼吸をするかのように出てくるだけもの。だからこそ、問題解決に動いても意味がないのです。

そればかりか、愚痴が組織の生産性を40%も落としてしまったように、あなたの生産性も落としかねないのです。

何気ない奥様の愚痴 その最強の対処法とは

この腐ったリンゴの実験には続きがあります。この続きが、私がこの実験で最も感銘を受けた点で、家族というチームを作るうえで、1つの希望ともいえる結果を示しました。

腐ったリンゴをビジネスチームに送り込み、ほとんどの組織で生産性の大幅な下落が起こった実験でしたが、まったく生産性を落とさないチームが出てくることがわかりました。

どのタイプを送り込んでも、生産性が落ちない。そういった組織の共通点を調べると、ある人物が浮かび上がってきました。ある特徴をもった人がメンバーの中にいると、腐ったリンゴを送り込んでも、生産性が落ちないのです。

それは、とても目立たない、一見すると見逃してしまいそうな特徴でした。

「ニコニコ話を聴きながら、それでもブレずに目標に向かう人」

これがその特徴です。

会議で反抗的な人がいても、ニコニコ話を聞きます。そして、「よくわかりました。それでは、どうしたら目標に届くでしょうか?」とブレずに目標に向かいます。

決して戦うわけでもなく、相手を否定し返すでもなく、ニコニコと話を聞いて、目標に向かう。サボる人がいても、ニコニコとサボりたくなる気持ちには共感しつつ、それでもブレずに、どうやったら目標に到達するかを話し合います。愚痴る人がいても、ニコニコ話を聞き、じゃあどうしましょうか、とブレずに目標に向かいます。

この人がいるだけで、腐ったリンゴたちは、組織の生産性を落とすことができないのだそうです。

私はこの話を聞いて、衝撃を受けました。

言われてみれば、確かにそういう人はときどきいて、その人がいると、ギスギスした組織が1つにまとまっていくような印象を受けていました。そして、当時の私自身は、腐ったリンゴが組織にいると、なかなかうまくいかないため、どうしたらいいのか、頭を悩ませていました。

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