1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

「起業したい会社員」は事業計画書なんかいらない 小さなお金で始められる起業でまず実務に慣れる

東洋経済オンライン / 2024年11月25日 17時0分

でも、中には「事業計画書を作ったほうがやる気になれるんだよ!」という人もいるでしょう。そういう人のために簡単な事業計画書の作成方法をお伝えしておきます。名付けて「あらい式起業計画書」です。

超初心者向けに作りました。2つの起業計画書を組み合わせれば、いわゆる事業計画書が完成します。金融機関などの専用書式と比べると、ずいぶんざっくりした印象を受けるかもしれませんが、これから起業を始める人にとっては、これくらいシンプルでいいのです。

起業に必要なお金の考え方

「あらい式起業計画書②」の上半分に書かれているのは、起業に必要なお金を、どこからどうやって調達するかの設計図です。

まずは、好きなように左の欄の「必要な資金」を書いてみましょう。次に、その必要資金を調達するために、どうやってお金を集めるのか、右の欄の「調達先」に書き込んでみてください。このとき、右上には自己資金、右下には他人からの借入金を書きます。トータルの資金(資産)がどれだけ大きくても、借入金の部分が大きければ、その事業の体力は弱いということです。例えば「俺は5億円持ってるぜ!」といっても、そのほとんどが借金であれば健全な財務状況とは言えません。

ちなみに、個人事業には「資本金」という考え方は存在しません。「元入金」と呼ばれるものがそれに当たります。法人とは考え方がいろいろと異なるのですが、今は細かいことは気にしなくて大丈夫です。

さて、次は下半分です。こちらは「今後、どのように収益を上げていくのか?」という経営の予想図です。つまり損益計算書ですね。これもシンプルな構造で、上から売上高、売上原価、そして経費の3つで構成されています。

この売上高から売上原価と経費を差し引くと、最終的に利益が残るという仕組みになっています。毎月の利益が自己資金に加わり、借金を返済するために使われることになります。利益がどれだけ出るかが重要ですね。

売上の計算は少し難しいです。でも、ざっくりで大丈夫です。例えば「1時間に何人のお客さまに商品やサービスを提供できるのか?」から計算してもいいですし、起業準備中の実績から類推してみてもいいです。ここで気をつけたいのは、どうしても「皮算用」になりがちなこと。なので、控えめに、謙虚に計算してみましょう。

収益の計算方法

それでは、計算について解説します(参考:日本政策金融公庫「各種書式ダウンロード(月別収支計画書記入例)」)。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください