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初対面を良縁につなげる気くばりのポイント 「また会いたい!」と思われる人になるには?

東洋経済オンライン / 2024年11月26日 19時0分

それどころか、世の中には、否定から入って否定で終わる話し方をする人も多いようです。

「あなたのこのアイデアはいいとは思えないね。これじゃあ企画も通らないよ」

「あなたの意見は理解できない。他のメンバーもきっと理解できないね」

これを仮に「バット・バット」とします。こんなにダメ出しばかりでは、よいご縁も早々に遠ざかってしまうのは、容易に想像がつくでしょう。これを機に、普段のご自身の話し方を振り返ってみるのもいいかもしれませんね。

マナーとは「思いやりを体現すること」

相手の目には見えない気持ちの部分、「あなたのことを大切に思っていますよ」という思いやりを目に見える行動で示すために、長年をかけて確立されてきたもの、それがマナーです。

それは「こういうときはこうする」という決まり事ですが、イレギュラーな状況もあります。そこでマナーの精神の部分を置き去りにして、「守ること」だけを重視していては、結果、気くばりに欠けることになってしまう場合もあるでしょう。
 
たとえば、上座といえばレストランでは一番入り口から遠い奥手が上座とされていますが、これもやはりケースバイケースで考えたほうがいいでしょう。窓から素晴らしい景色が見えるのに、上座だと窓を背にして座ることになる。そういう場合は、むしろ自分が上座に座り、相手には下座に座っていただいて景色を楽しんでいただくのが気くばりではないでしょうか。

ただ、何も言わずにマナー外のことをしたら、相手に「この人はマナーを知らないんだな」と思われてしまうでしょう。マナーは知っているけれども、気くばりとして「あえて、そうしている」ということを伝えるのも重要です。

先ほどの例でいえば、「窓からの景色が素晴らしいので、ぜひこちらに座ってください。私が奥の窓側に座らせていただきますね」などとひと言、言い添える。すると相手は、「自分のために気くばりしてくれたんだ」と理解してくれるでしょう。この行動こそが思いやりを体現することなのです。

「気くばりができるに越したことはないけれど、そんなに気づかいばかりしていたら、疲れてしまう……」と思う人もいるでしょう。しかし、これまで述べた「気くばり」とはMy Pleasure(喜んで)の精神なので疲れることはありません。

ぜひ相手を思う気持ちを言葉や行動にして、大切な人たちとのつながりを強く濃くし、「また会いたい!」と思ってもらえる人間関係を築いていただきたいと思います。

西村 僚子:MOMO Style 代表取締役

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