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知っておくと便利「つらい咳」を止めるツボと食材 漢方に詳しい薬剤師が紹介する咳止め漢方3種

東洋経済オンライン / 2024年11月27日 12時30分

空咳には「麦門冬湯」がよく、喉の詰まり感や違和感を伴う咳には「半夏厚朴湯」がおすすめです。この2つには麻黄という生薬が入っていません。一方、「麻杏甘石湯」はかなり激しい咳に使われますが、麻黄が配合されているので、購入時に薬剤師に相談してください。

漢方薬は食前(食事の1時間~30分ぐらい前)や食間(食後2時間経ってから)に飲むなど、飲み方に特徴があります。有効成分をしっかり効かせるためにも、正しく服用するようにしましょう。飲み方については、購入時に薬剤師に聞くといいでしょう。

続いて、生活のポイントです。

熱はないけれど乾いた咳が出るといったときは、まずは掃除をしてほこりやダニなどのアレルゲンを除去しましょう。掃除はできれば雑巾掛けが理想です(雑巾掛けするお掃除ロボットでももちろんOKです)。

また掃除中は必ず空気清浄機を使用し、掃除が終わったら、加湿器で部屋の湿度を40~50%に保ちます。

寝るとき咳が出るのは、寝室のほこりが原因と考えられます。寝室は長時間過ごす場所なので、こまめに掃除機をかけて、ほこりの少ない状態を保ちたいものです。

喉の乾燥が原因の場合、水分をこまめにとります。炎症を抑えたいのでお酒を控えたほうがよいでしょう。のど飴をなめて、唾液の量を増やすことも有効です。いうまでもなく喫煙は肺に悪影響を与えますので、禁煙を心がけてください。

咳き込んだら「咳を止めるツボ」

咳き込んだときの応急処置として、ツボ押しがあります。

「定喘(ていぜん)」はその名のとおり、咳にとても効果の高いツボの1つです。

首を前に倒して頭を左右に降ったときに動かない背骨と動く背骨を見つけます。この2つの背骨の間のくぼみから、外側に親指幅1本分のところにあります(※外部配信先ではイラストを閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)。

定喘から肩甲骨にかけて、漢方でいうところの肺に関わるツボが多いエリアです。押すだけではなく、カイロなどで温めてもよいでしょう。

最後に、咳を止めたいときに食べるとよい、身近な食材をいくつか紹介しましょう。

咳を止めたいときによい食材

・生姜

生姜は胃を温め、咳を出にくくします。生姜湯やジンジャーティーなど、飲み物として摂る場合、できれば生の生姜をすりおろしたり、薄くスライスしたりしたものに熱湯を注いだほうがいいです。難しければチューブ入りの生姜でも代替できます。飲みにくい場合は、黒砂糖などを少し入れるといいでしょう。

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