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食べログ「都内で9位」ラーメン店主の驚きの過去 秋葉原の超人気店「ほたて日和」はこうして生まれた

東洋経済オンライン / 2024年11月27日 8時30分

Tokyo Style Noodle ほたて日和。行列ゆえに記帳制になり、その記帳にも行列ができる人気店だが、店主は一風変わった経歴の持ち主だ(筆者撮影)

JR・東京メトロ秋葉原駅の昭和通り口から徒歩3分。2022年12月オープンのまだ新しいお店ながら、連日大人気のラーメン店がある。「Tokyo Style Noodle ほたて日和」だ。

【画像10枚】ほたて日和の絶品メニュー「帆立の昆布水つけ麺 白」

店名の通り、ほたてを使った珍しいラーメンとつけ麺を提供しており、大人気のため記帳制をとっているが、毎日その記帳のために多くの人が行列を作る。

「食べログ」でも3.92点を誇り、東京のラーメン店でも堂々の9位にランクインしている(2024年11月21日現在)。

実は店主は元バーテンダー、異色のキャリアの経緯は?

店主の及川淳一さんは元バーテンダーという異色の経歴の持ち主だ。

【画像10枚】ほたて日和の店内の様子、その他の絶品メニューの写真はこちら

もともと美容師の専門学校に通いながら、アルバイトでバーで働いたのがそのきっかけだ。多感な時期にバーの世界を知り、その世界にハマってしまった。

はじめは配膳のみの仕事だったが、早くお酒を作ってみたいという思いが強くなり、そのままバーテンの仕事を始めたという。

及川さんのいたバーは赤坂にある有名なお店で、客単価も高く、若いからといって未熟な店員がいてはいけないような環境だった。若くてもお客さんになめられないようにするためには圧倒的な知識をつけるしかないと考えて、及川さんは必死でお酒の勉強をした。

「お酒というのは生産者がいて、その生産者の作ったお酒をそのままお店で提供するのがバーの世界です。

その中で、お客様からお金をいただくためにはお酒自体のことを知らなくてはいけません。アルバイトの店員が作るものとは明らかに違うものを提供しなくてはいけないのです。そのためには“知識”と“言語化”が必要でした」(及川店主)

このお酒をどのような状態で飲むと美味しいのか、何をどう加えると香りがよくなるのかなど、すべてを知ったうえでお客さんにわかりやすく伝えられるように言語化しなくてはならないのがバーテンダーの仕事なのである。

及川さんは必死で勉強し、25歳で日本バーテンダー協会の技術研究部長にまでなった。バーテンダーのコンテストなどでも運営側に回り、人に教える立場になっていた。

32歳までバーテンダーを続けたが、その頃には業界では有名人になっていた。

きっかけは一軒のラーメン店

その頃、専門学校時代のラーメン好きの友人から誘われ、一軒のラーメンを食べに行った。

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