1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

侮ると危険すぎる「ドローン」のサイバーリスク 狙われるデータ、対策している企業はごく僅か

東洋経済オンライン / 2024年11月29日 8時0分

対策の実施については予算上の課題もあると見受けられ、経営層を含めたドローンのセキュリティ対策の重要性についての意識向上が必要ではないかと思われる。

また、ウクライナ戦争以降、ドローンは戦いの中でも重要な役割を担い始めており、各国ではドローンの開発や製造が本格化している。

日本もウクライナ戦争以前は他国と同様にあまりドローンを重要視していなかったが、現状では防衛省もドローン向けに予算計上している。とくに日本は海に囲まれていることもあり、より航行範囲が広い固定翼機やVTOL(垂直離着陸機)のほか、水上ドローンや水中ドローンなどの開発や装備に力を入れている。

ドローン産業全体においても、防衛に寄与する中での研究開発が強くなってきているが、防衛関係のドローンは攻撃されるリスクも高い。

例えば昨今、カウンタードローンやアンチドローンの技術が向上している。これらの技術は、通常は不審なドローンに対して排除や攻撃などを行うものであるが、この技術が悪意ある第三者に渡ることで正常なドローンへの攻撃に利用されてしまい、セキュリティリスクにつながっていく懸念がある。そのため、より現実に即したセキュリティ対策が求められており、実際に高度化している。

このようにドローンは今、さまざまな分野での本格活用を目前に控える中、大きなリスクも抱えており、厳重なセキュリティ対策が必須になってきている。

春原 久徳:一般社団法人セキュアドローン協議会会長

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください