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風呂キャンセル界隈?「日本の偉人」まさかの素顔 凄い人物でも部屋が汚い、そんな姿に親近感も

東洋経済オンライン / 2024年11月29日 11時0分

巌流島の決闘のモニュメント(写真: ペイレスイメージズ 2 / PIXTA)

「偉人」として歴史に名を刻む人物たちは「自分とは次元の異なる立派な人たち」だと思われがちだが、実際には社会ではとてもやっていけないようなダメ人間が少なくない。だからこそ、型破りな発想が生まれて、誰もなしえぬ偉業を達成できたのかもしれないが、迷惑をこうむる身近な人間からすれば、たまったものではないだろう。著述家の真山知幸氏の新著『ひょんな偉人ランキング ―たまげた日本史』を一部抜粋・再構成し、「〇〇が汚い」日本史人物のトップ3を発表したい。

風呂キャンセル界隈の宮本武蔵

日本史で活躍した歴史人物を、あらゆる角度からランキング付けしたら、その素顔が見えてくるのではないだろうか?

【写真】『ひょんな偉人ランキング ―たまげた日本史』(真山知幸)では分野ごとの偉人ランキングを紹介

そんな思いから、50の項目でベスト3までを発表し、150人もの日本史人物を取り上げたのが、『ひょんな偉人ランキング ―たまげた日本史』である。

もし、歴史人物たちが現代にいて、職場や学校が一緒だったら、どんなタイプの人だったのか……。そんなイメージを膨らませると、偉人たちへの親近感も湧いてくる。 

今回は「〇〇が汚い」偉人ランキングを、筆者の独断と偏見で発表しよう。まずは第3位から!

3位:宮本武蔵はお風呂に一生入らなかった

宮本武蔵は、戦国末期から江戸初期にかけて活躍。「天下無双の剣豪」として恐れられた。

そんな武蔵の前に立ちはだかった強敵が「お風呂」である。「洗足行水を嫌ひて一生沐浴する事なし」(『渡辺幸庵対話』)と伝えられるように、武蔵は一切、入浴しなかったといわれる。

裸足で外を歩いたため、足が汚れがちだったが、いつも拭くだけ。衣服も汚れ放題だったとか。いろんな意味で相手を寄せつけない、剣豪・武蔵だった。

2位:大隈重信は字が汚いので一切書かなかった

内閣総理大臣を二度も務め、早稲田大学の創設者としても知られる、大隈重信。死後に国民葬が行われると、約30万人が集まるほど、人気のある政治家だった。

51歳のときには、過激派に爆弾を投げつけられて、右足を切断する大怪我を負っている。これ以降、義足で過ごすことになったが、大隈はこう言ったという。

「私は犯人をけっしてうらんではいない。きっと彼も国の将来を憂いての行動だったのだろう。その勇気たるや感心するほかない。なにより、爆弾ごときでひるむような私ではない」

犯人の来島は犯行後、自ら命を絶っているが、大隈は、来島の葬儀に香典を持たせて側近を参列させたうえ、のちには追悼演説まで行っているという。自分の命を奪おうとした相手に対して、その寛容さには驚くばかりである。

適材適所で周囲に頼る大隈重信

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