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30代の転職「声かかる人・かからない人」の決定差 自分の実力さえ発揮できればいいわけではない

東洋経済オンライン / 2024年12月2日 8時20分

それでも、わからない場合は、人材紹介会社で確かめる方法もあります。私も相談を受けることがありますが、第三者だからこそ冷静にわかるものです。「今は、まだ早いかも」と伝えることもあれば、「私なら動くかな……」と示唆することもあります。迷った時は、人に聞く。それも鉄則です。

人材紹介会社に登録しておいたほうがよいのか、といった相談を受けることがあります。私としては「不安ならしておいてもいいのでは」といった程度の回答になります。

実のところ、飛躍を目指すのであれば「人材紹介」ではなく、「経営者たち」から請われる状態を目指したほうが、圧倒的に有利だからです。というのも、まず人材紹介を介する転職は「同じレンジ(範囲)」でしか転身できません。

私も人材ビジネスに長く携わっていたので、わかります。前職が主任だとしたら、プレイヤーか、せいぜい課長での転職です。いくらポテンシャルがあっても、それは変わりません。事業責任者への転身は、まず困難。また、年収も同様です。少しは上がることはあっても、2年後に2倍になっているというケースは、まずありません。

ところが、「経営者たち」から請われるケースは、「異次元レベル」です。「専業主婦からドムドムバーガーの社長に大抜擢(藤崎忍氏)」「ココイチ(FC)の新社長、元バイトの22歳が大抜擢(諸沢莉乃氏)」――。

経済記事の引用ですが、これらも「経営者たち」から請われたケース。衝撃的なケースなので経済記事になっているわけですが、普段から、そのようなことは、日常的に起こっています。

経営者は人材会社の前に周りで探す

実際、私のまわりを見ても、このような事例が多数あります。

Mさん……私の元部下。前職は営業職(役職なし)。彼の上司A氏が数年前に独立。A氏から事業責任者(部長)でオファーを受け転職(36歳)。Mさんは、その後、その会社の社長に(40歳)。

Kさん……私の後輩。前職では営業職(役職なし)。私の紹介で転職。私の知人(経営者)から、「事業責任者を探しているがいい人はいない?」と相談を受ける。Kさんを紹介。Kさんは、その後、社長に昇進(当時38歳)。

構造で考えるとわかります。まず、経営者は、つねに「人」を求めています。でも、社内に目ぼしい人はいないので、人材紹介会社に依頼をかけるわけです。また、人材紹介に声をかける前に、必ずすることがあります。

経営者は、「縁のある人」に声をかけます。見ず知らずの人より安心ですので、当然そうなります。

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