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「妻が死んでくれた」と動画配信した67歳の暮らし 今の自由は妻と過ごした時間があったからこそ

東洋経済オンライン / 2024年12月3日 9時0分

「『これをやれば安全にお金が増えますよ』なんて言われてね。でも全然ダメで、気がついたら元本も危うくなってて。もう撤退したのですが、冷や汗ものでしたよ」

新NISAやiDeCoを含めれば、今は投資が基礎的な生活防衛の手段と思われている。しかしぺこりーのさんは過信は禁物だという。

「結局、人に勧められたことを鵜呑(うの)みにしちゃダメ。自分がよくわからないことに手を出すと、たいてい痛い目を見ます」

どれだけ貯蓄があろうと、それを取り崩すだけの老後は心もとない。投資だって、絶対安全なものなどない。それならば老後に自分の得意なこと、好きなことでフリーランスとして稼げるスキルを磨いておくのも、重要な生活防衛の手段なのだ。

「幸せだった」そして今思うこと

ぺこりーのさんが取り組む「心が動くこと」の中心には、いつも妻や娘の存在がある。それは妻が亡くなり、娘がひとり立ちした今も同じことだ。

「ひとりになった今も、妻との幸せな思い出はいつもそばにあります。今の時代、『コスパが悪いから結婚しない』なんて話を聞くけど、それは共感できないですね。僕は妻と過ごした時間があったからこそ、今こうしてひとりでもやっていけるのだと思っています」

人生の選択肢が増えた現代、ひとりを貫くライフスタイルがあってもいい。ただ、本当はパートナーと生きたい、家庭を持ちたいと思っているのに、それがかなわない理由が、経済状況や社会的な環境にあるとしたら、改善されなければならない。

家族への愛情や幸せな思い出がそこかしこににじむ、ぺこりーのさんのひとり暮らしの部屋を見て、そう感じた。

【写真】ぺこりーのさんの温かみがあふれる部屋と、ひとり暮らしの様子(15枚)

「思い出」と「好き」に囲まれて暮らす部屋

本連載では、ひとり暮らしの様子について取材・撮影にご協力いただける方を募集しています(首都圏近郊に限ります。また仮名での掲載、顔写真撮影なしでも可能で、プライバシーには配慮いたします)。ご協力いただける方はこちらのフォームからご応募ください。

蜂谷 智子:ライター・編集者 編集プロダクションAsuamu主宰

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