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スガキヤ「ラーメン+ソフトクリーム」が定番の訳 塩気のあるラーメンの後に食べたくなる仕掛け

東洋経済オンライン / 2024年12月4日 9時30分

「クリームぜんざいの小豆(あずき)は、北海道産大納言の希少品種を使っています。上にのるソフトクリームがさっぱり系なので、甘みのきいた小豆とのバランスで人気の品です。

小豆の品種にこだわるのは、香りの良さと、小豆らしい濃い味が出せるからです。小豆の旨みを残しながら渋みを抜く、独特の製法で炊き上げています」(同社)

工場生産で手頃価格を実現

この小豆の提供を裏で支えるのが、グループ会社・寿がきや食品の本社工場だ。一般に食品工場の役割をひとことでいうと、「安定生産と大量生産」になる。

全店で日々提供される料理も食材の供給がないと成り立たない。スガキヤの店が手頃な価格で提供できるのも、同工場の大量生産によるスケールメリットがあるからだ。

食の欧米化が進んだ現在は違うが、もともと日本の食文化は和食を中心に成り立っていた。愛知県や名古屋市は喫茶王国ともいわれ、(全国の喫茶店店舗数が全盛期の半分以下となった)現在も店が多いが、店が激増したのは戦後の高度経済成長期から。それまでは「甘味処が多かった」と聞く。スガキヤの前身の店もそんな時代性を反映している。

高井 尚之:経済ジャーナリスト、経営コンサルタント

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