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再生数が伸びる動画・伸びない動画の決定的な差 企業で動画制作するうえで最も重要なポイント

東洋経済オンライン / 2024年12月4日 15時0分

事務代行のサービス業であれば、事務作業という本業で鍛えたエクセルスキルをテーマにした「現場で重宝される事務エクセル技10選」などといった企画も魅力的です。

映像にしづらい「サービス集客」の動画で成功するために

では、ターゲットを定めたうえで、実際に中小企業が動画プロモーションで成功するにはどうすればいいのでしょうか。サービス系の業種で私が注目しているのが、NEXT FLOW 訪問看護が運営するYouTubeチャンネル「NEXT FLOW 訪問看護」です。

訪問介護スタッフと利用者のリアルなやり取りや入浴介助のポイントを丁寧に説明することで、上記の動画は再生回数は約12万回を記録している。

同社は「介護とは?」「訪問看護とは?」をテーマに動画を配信しているのですが、顧客とのリアルなやり取りを通して自社のサービス内容を視聴者に細かく提供できています。1万再生を越えるコンテンツも少なくありません。

カメラの前で自社のスタッフがとうとうとその内容を解説だけする動画もありますが、視聴者はそれだけでは物足りません。視聴者にとってはどのようなサービス受けられるかが最も気になるはずです。

その点、「NEXT FLOW 訪問看護」は、視聴者が気になることを密着動画で実現しています。顧客や利用者とのやり取りは、意外に撮影するのが難しく、撮影となるとぎこちなくなってしまいがちなのですが、 同社のスタッフは普段と同じように利用者に接して、 サービスを受けている人が緊張しない雰囲気作りをしているのがよくわかります。

いかに動画制作の意義を協力者に感じてもらうか

企業担当者はよく顧客の協力を得るのが難しいと言いますが、同社の担当者はこう語っています。

「私たちが提供する介護サービスでも、『なにをしてくれるのかわからない』『誰に頼めばよいのかわからない」といった声を聞くことがあります。誰もが必ず必要となるサービスにも関わらず、こういった状況です。

『知らない』ということが原因で、サービス利用の遅れが命に関わってしまうことは少なくありません。ですから、同じように困っている人たちに『こんな介護サービス』があることを伝えたいという目的を必ず説明するようにしています。そうすることで、動画を配信する意義に賛同して協力してくださる方がいらっしゃいます」

いかに動画制作の意義を協力者に感じてもらうかがポイントというわけです。

動画は実際にその場にいなくても、雰囲気や内容などを伝えることができる非常に画期的なコンテンツです。撮影内容や方法について演出をお願いせずに、普段通りのサービスをありのままに撮影するようにしましょう。

小笠原 剛:映像ディレクター

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