グランカブリオが「マセラティの象徴」たる理由 GT+カブリオレ=クルマ好きの贅沢のすべて
東洋経済オンライン / 2024年12月11日 12時0分
クルマが好きな読者の方に向けては、「一度体験してみてほしい」と思う。グランカブリオなんて、マセラティの魅力を凝縮したようなモデルだ。
新エンジン「ネットゥーノ」
マセラティは、2022年にSUVのグレカーレを発表して以降、クルマのクオリティが一段と上がった感がある。もちろん、それまでも独自の個性があり、ロングセラーのSUV「レヴァンテ」なんて、やや大きめなロールを許す車体の動きをはじめ、運転して好ましい“味”があった。
グレカーレの大きな特徴は、先にふれた3.0リッターのV6エンジンを搭載したところにある。グラントゥーリズモと今回のグランカブリオも、やはりこのエンジンを搭載して日本で販売されている。
マセラティはこのエンジンに「ネットゥーノ」となるニックネームを与えた。海神ネプチューンを表すイタリア語で、クルマ好きの人口に膾炙(かいしゃ)することを狙っている。
実際に体験したら“これはいい”と、触れまわりたくなるような楽しいキャラクターを持ったエンジンだ。低速でも力があるし、それでいて上の回転域までしゅんっとよく回る。
最大トルクの発生回転数が6000rpmと高めに設定されているのも、ピュアなスポーツカーのようだ。エンジンを“回せ回せ”と、(いい意味で)あおっているようにも感じる。
アクセルペダルを踏み込んでいくと、クルマ好きの耳には心地よい破裂するような排気音を響かせ、素晴らしい勢いでクルマが加速する。同時に、ブレーキがよく利き、ハンドル操作の操舵感は非常にダイレクト。
さっと加速して、ぎゅっと制動がかけられ、素早く曲がっていける。おみごとな出来映えだ。
走行感覚は、同じエンジンを搭載するグラントゥーリズモと近い。グラントゥーリズモもたいへんよいクルマだが、グランカブリオは電動ソフトトップを持つフルオープンという大きな魅力を持つ。
スポーティだけれどエレガンス
スポーティなオープンというと、マツダ「ロードスター」が身近な存在であるが、グランカブリオとは成り立ちが異なる。
グランカブリオは4人乗りで、耐候性のある厚めの幌を備えている。カブリオレとは、屋根を閉じればクーペのような快適性を持つクルマのことをいう。つまり、グランカブリオは、スポーティだけれど、よりエレガンスに重点を置いたモデルなのだ。
私にとっては、そこが大きな魅力に映る。日本でも、BMW「4シリーズ カブリオレ」やメルセデス・ベンツ「CLEカブリオレ」といった、クーペをベースとしたオープンモデルがあり、どれも独自の魅力を感じさせる。
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