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ミポリンと小倉さん「対極の死去」に共通する思い "突然の死"と"余命のある死"に考えさせられること

東洋経済オンライン / 2024年12月13日 16時15分

所属事務所が発表した死因に加えてこれらを踏まえても、中山さんが思わぬ形で突然、亡くなったとみるのが自然でしょう。命の危機を感じていなかったのなら、仕事の区切り、家族や友人との別れ、その他の生前整理などは不可能。何より、心の準備ができないまま亡くなったのではないか。そんな印象が中山さんの訃報をさらに悲しいものにしています。

その最たるところが、長年離れていた息子との別れ。元夫で息子とパリに住む辻仁成さんは自身のブログに、「某月某日、不意の悲しい知らせがあり、昨日は日記をお休みして、一日、祈っていたのである。そして、息子のことが心配なので、昨日はずっと息子君に寄り添っていたのだ」「できれば、みなさん、息子も頑張っているので、そっとそっと、見守ってやって頂けると、まじで、父ちゃんは嬉しいのである」などとつづりました。

中山さんは2002年に辻さんと結婚後、芸能活動を休止してパリに移住し、2004年に長男を出産。育児に専念したあと、徐々に芸能活動を再開していきました。しかし、2人は2014年に離婚。中山さんは離婚成立の代わりに息子の親権を渡すことになり、日本に帰国しました。

当時は「離婚の原因が音楽家・渋谷慶一郎さんとの恋ではないか」「子どもより恋を取ったのでは」などのバッシングもありましたが、10年の時を経て息子は20歳に成長。辻さんのブログを見る限り、息子はショックを受けているといい、生きているときに再会できなかった悲しさを感じているのかもしれません。

中山さんは離婚当時から何度か息子への愛情を明かしていただけに、もし「いつか会えるだろう」「大人になったら自分の意思で会いに来てくれるのではないか」と思っていたら……。家族葬が行われた12日、妹の中山忍さんは、パリから息子が駆けつけ、母と手をつなぎ寄り添ったことなどを明かし、人々の涙を誘いました。

また、中山さんの訃報を受けた渋谷さんもXに「いつか日本で飲んでる時にばったり会って『最近どうよ』とか話せたらと思っていた。それがかなわなくなったのは寂しいけど、死はいつも待ってくれない」などと悲しみをつづりました。やはり突然、命が失われたことで会えなくなってしまったという悲しさを感じさせられます。

後悔なく生きられたか

もちろん日ごろから健康に配慮し、事故や災害に備えることは大切でしょうが、それでも突然の死を完全に避けることは不可能。「エンディングノートを書いておくべきか」はさておき、日ごろから“できる限り”ではなく“できそうな範囲”くらいのことはやっておいたほうがいいのではないか。あるいは、ほんの少しでも心残りになるようなことを減らしておけたら……。中山さんの訃報はそんな実感を伴うものでした。

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