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「パナソニックvsリファ」5万円超ドライヤー"吟味" 価格に見合う性能か、プロレビュアーが比較

東洋経済オンライン / 2024年12月14日 7時50分

「nanocare ULTIMATE」は特に速乾性、そして髪の仕上がりを重視する人には、満足できるに違いない。

ReFaの特徴は精密な温度コントロール

ReFaブランドを販売するMTGは、2024年9月期(2023年10月1日~2024年9月30日)の決算において、過去最高の売上高718億6500万円を記録した。美顔ローラーのイメージが強かったMTGだが、最近では「ReFa」ヘアケアブランドのドライヤーやヘアアイロンも好調に推移している。

新モデルの「ReFa BEAUTECH DRYER BX」は、パナソニックと比較すると一回り大きい。重さも約740gなので、こちらのほうが重くなるが、重心バランスがよく、持ってみるとそれほど重くは感じない。

ReFa最大の特徴は、ダブルセンシングだ。対象物センサーと環境温度センサーを組み合わせることで、高精度な温度コントロールが可能になっている。ドライヤー本体には「ラウンドインジケーター」が搭載されており、温風時は赤色、冷風時は青色に光るため、状態が一目でわかる。鏡を見ながら使用すると、ダブルセンシングにより温風と冷風が細かく切り替わっている様子が確認できる。この機能はオフにすることも可能だ。

温風温度は約85℃(カタログの仕様表より)なので、パナソニックよりも少し低い。モードは頭皮と髪の根元におすすめの「SCALP」、髪の中間から毛先をしっとり乾かすときにおすすめの「MOIST」、ふんわり仕上げる「VOLUME UP」の3種類。温度や風量の詳細なスペックは公開されていないが、実際に風速計で風速を計測したところ、SCALPモードが最も温度が低く、VOLUME UPが最も風速が強いという結果だった。

筆者はダブルセンシング機能を常にオンにして使用。一般的なドライヤーでは、頭に近づけすぎると熱さを感じることがあるが、この製品は常に一定の温度が保たれるため、ストレスがなく心地よい使用感だった。特に熱風が苦手な方には大きな魅力となるだろう。

また、ReFaは「イオナイザー」と「遠赤外線を放出するセラミック」を組み合わせた技術により、ハイドロイオンを発生させる点も特徴だ。本モデルでは、従来のReFa BEAUTECH DRYER PROと比較してハイドロイオン量が約20%アップしている。ただし、この機能による具体的な効果の有無については、筆者としては実感することができなかった。

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