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「ゴミ山で眠る女性」が"家中のモノ"を捨てた結果 引っ越して8年、はじめて荷解きをしてゴミを捨てた

東洋経済オンライン / 2024年12月14日 10時0分

「前に住んでいた家もここと同じ二間だったんですが、今よりはもう少し広かったんです。モノは捨ててきたんですが、引っ越し業者さんが捨てるモノまで一緒に全部持ってきてしまって。そのとき鬱がひどかったので引っ越しの日までにちゃんと箱詰めできなかったんです。

新しい家に来てから捨てるつもりでしたが、片付けようとしてもモノが広がるばかりで。いっときは親が週に1日来てくれていたんですが、がんで体調も悪くなってきていたので“もういいよ”って言ってからこの状態です」

おそらく、業者もやむを得ずすべての荷物を搬入したのだと思われる。引っ越し当日、客の家に行っても仕分けも箱詰めもまったく終わっていない。しかし、引っ越し自体は完了させないといけない。とはいえ、一緒に仕分けをする時間もなければ、そもそも仕分けは業務外である。そうなると、すべて持っていくほかない。

「引っ越しに向けた片付けは1カ月前から始めたほうがいい。どんなに遅くとも2週間前から」と二見氏は言う。

片付けが苦手な人ほど、引っ越しの目算を誤るそうだ。2日前になってようやく片付けを始めるが、そんな短期間では終わるはずがない。そして、この女性のように不要なモノまでひとまずすべて持っていくことになってしまう。

「だから、新居でもどの段ボール箱に何が入っているかもわからないし、出す気も起こらなくなる。そして、新しいモノを買ってしまう。引っ越しをするときにまずすべきことは断捨離です。新居での生活はモノが足りないくらいがちょうどいいんです」(二見氏)

では、引っ越しのための断捨離において、真っ先に捨てるべきモノは何か。

「“細々したモノ”です。部屋を片付けるときにこう考えると思うんです。新居に持っていくのは、デスク、椅子、照明、本棚、パソコン、あとは細々したモノ……。結局この細々したモノがいらないんです。

最終的にそういうモノはとりあえず箱にごっちゃにして入れることになるんですが、これってそんなに邪魔にもならないんですよ。だから、そのぶん目を背けがちでもあるんです。新居に持っていったところでどこにしまえばいいかわからないので、箱に入ったまま放置されるんです」

細々したモノの代表例は、「100円ショップで買ったモノ」だ。安くて便利だが、よく考えると意外に使う場面が限られてくる。そういうモノはなくても困らないし、大抵安価である。だったら、いったん全部捨ててしまって、新居で必要に駆られたモノだけを新たに買えばいいというのが二見氏の考えである。

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