子育ては「引き算」するぐらいでちょうどいい 親の決めつけをやめたら子どもの自己肯定感UP
東洋経済オンライン / 2024年12月16日 9時0分
●一度決めつけると、それに当てはまる姿ばかりが目につくようになり、間違った認識が強化されてしまう
「決めつけ」を引き算することで、子どもはありのままを受け入れてもらうことができ、自己肯定感や自尊感情を育むことができます。
そのために、意識したいポイントが3つあります。
1. 子どもを「見る」のではなく「観察する」
子どもの育ちを助けるために必要なことは、子どもを〝観察する〞ことです。これは、ただ視覚的に見えているという「見る」ではなく、意識的に子どもの姿を「観察する」という意味です。
観察することがなぜ大切かというと、子どもの育ちを助けるためには、目の前にいる〝その子〟のニーズを知り、それに合ったサポートをしていくことが欠かせないからです。
たとえば、新しいパズルに挑戦しようとする子に、「すぐ諦めるからどうせやれないだろう」という先入観をもっていると、本当に子どもが必要としているサポートができないことがあります。「本当にやれるの?」「すぐ諦めちゃうからもっと簡単なのにしておいたら?」などと声をかけることもあるかもしれません。
しかし、そのような先入観をもたずに子どもを「観察する」ことをしてみる。すると、子どもはうまくはまらないピースがあっても、以前よりも長く試行錯誤する姿を見せるかもしれません。
子どもは「自ら育つ力」をもっています。日々成長しているからこそ、見せる姿も日々少しずつ変化します。
しかし、私たちが先入観をもっていると、その小さな成長や変化にも気づけなかったり、そのチャンスを邪魔するようなかかわりをしてしまったりすることがあります。
2. "今"の子どものニーズを掴む
一度決めつけて「先入観」がつくられると、それに当てはまる姿を見るたびに「やっぱり」「また」「ほら」と頭の中でのその認識が強くなっていきます。
たとえば、「できないことがあるとすぐ諦める」という先入観をもっていると、子どもが少しでも諦めるような姿を見せたとき、「やっぱり」「ほら、また諦めた」と感じやすくなってしまうのです。そして、段々と子どもの直したい部分が目につくようになってしまうということもあるかもしれません。
私たち人間の脳は、使う情報ほど強く記憶されていくため、一度先入観をもつとそのような見方以外では見えにくくなってしまうことがあります。実際に目に映らないのではなく、見えているけれど気づきにくくなってしまうのです。
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