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日立の新社長は「創業の地からやって来た大本命」 德永氏が加速させる「デジタルセントリック」とは

東洋経済オンライン / 2024年12月17日 7時30分

現在検討しているのは、各セクターでバラバラに提供しているデータセンター関連の事業を、1つのパッケージとして提供することだ。日立の持つデータセンターの運営ノウハウや受変電、空調(冷却)といった複数の技術を、セクター横断で組み合わせて顧客に提供しようという取り組みになる。

一方で、既存の技術とAI(人工知能)を組み合わせて新たな収益機会を生み出そうともしている。鉄道向けに開発した「HMAX」が典型だが、以前からある日立独自のテクノロジーにAIを組み合わせることで、付加価値をさらに高めようとしている。

德永氏によれば、日立がこうした「デジタルセントリック(デジタル中心化)」の取り組みを加速していく中で「DSSセクターはより重要な役割を担っていく」という。

自身が掲げる「デジタルをコアとした真の『ワン日立』」を実現し、日立を新たな段階へと導けるか。双肩にかかる期待と重圧は計り知れない。

梅垣 勇人:東洋経済 記者

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