奈良県「K-POP無料ライブ」批判への強烈な違和感 自治体のことは自治体で決めればいいのだが…
東洋経済オンライン / 2024年12月18日 8時30分
奈良県が国際交流事業としてK-POPの無料ライブを企画していることに対し、一部の県議が異議を唱えているとの報道がなされ、それが火種となってネット上でも物議を醸し、炎上といってもいいような状態になった。
【画像】全文を読めば、真意が伝わる? 「お金のない若者」発言の長文投稿
16日の県議会では、県が提出した補正予算案が賛成多数で可決。費用や運営方式については再検討の余地を残しつつも、ライブは予定通り開催される見込みとなっている。
どうして一県のイベントが、日本全国で注目を浴び、物議を醸してしまったのだろう?
火に油を注いだ知事の“説明”
まずは、経緯を整理しておこう。
きっかけとなったのは、12月11日の朝日新聞の「奈良公園でK-POP無料ライブ 県の事業費2億円超に疑問の声も」という記事だ。本記事では、K-POPライブの開催計画に対し、「自民党・無所属の会」の県議が異議を唱えていることが報じられた。
この報道を受けてのことと思われるが、山下真・奈良県知事は、12月12日に自身のXアカウントに「様々なご意見を頂戴しておりますので、その背景事情を説明させていただきます」として、開催の意義について説明を行った。
ところが、山下知事の投稿文の中に「お金のない日本の若者も大好きなK-POPアーティストに生で接することができ」という表現が含まれていたことで、SNS上で「若者が貧しくならないようにするのが行政の役割ではないか?」「(韓国ではなく)日本の若者にお金を回すべきだ」といった批判が投稿され、新たな物議を醸してしまう結果となった。
これを受け、14日、山下知事はX上に、追加で下記のような説明を行った。
私の投稿に「お金のない日本の若者も」という表現がありましたが、日本の若者がお金がないという意味ではなく、「日本の若者も財布の中身を気にする必要なく」という意味ですので、誤解を与えた方にはお詫びして訂正します。
さらに、ネット上の「いくつかの誤解等」についても説明を行った。しかしながら、批判は収まることはなかった。
こうして見ると、知事がXに発信した情報が呼び水となって、さらに議論が巻き起こっていることがわかる。
最終的には、県議会でも可決されたが、山下知事は、「経費の削減に努め、県民に理解される形で進めていきたい」と表明。経費削減、ライブの有料化の可能性も検討されることになっている。
SNSで「韓国ネタ」は燃えやすい
この記事に関連するニュース
-
「TWS」ハンジン、キムチを“パオチャイ”と表記して炎上…有名教授が「本当に間違い」と指摘
Wow!Korea / 2025年2月5日 14時41分
-
奈良公園でのK―POP無料コンサート、主催の県が事業費圧縮案…1億~3000万円に
読売新聞 / 2025年2月1日 7時33分
-
奈良のKポップライブ費用圧縮へ 山下知事、高額批判受け
共同通信 / 2025年1月31日 17時9分
-
「竹内元県議のタイホは私の間違いでした」 立花孝志氏が発言訂正・謝罪、過激路線は継続
J-CASTニュース / 2025年1月21日 11時45分
-
なにわ男子の韓国ライブで「盗撮・顔面直撃」、現地ファンを装う日本人のマナー違反
週刊女性PRIME / 2025年1月14日 18時0分
ランキング
-
1長崎原爆の無縁死没者名簿に1字違いの親族の名前「まさか」…遺族の問い合わせで身元判明
読売新聞 / 2025年2月5日 15時32分
-
2【速報】”画期的な判決”が確定 交通事故死した聴覚障害の女の子に「健常者と同額」の逸失利益を認めた大阪高裁 双方上告せず
MBSニュース / 2025年2月5日 14時10分
-
3日本海側で大雪、交通機関に乱れ 富山では車の立ち往生発生
毎日新聞 / 2025年2月5日 18時17分
-
4八潮道路陥没の復旧工事、埼玉県補正予算案に40億円…再発防止へ下水道局定員を10人増
読売新聞 / 2025年2月5日 12時12分
-
5高級シャンパンのラベル貼り替え“ドンペリ偽装”の狡猾手口…72本を買い取り店に持ち込み580万円ダマし取る
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年2月5日 9時26分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください