【スマホの中身は⋯】「デジタル遺品」3大解決法 「家族が大迷惑することも⋯」どうすればいい?
東洋経済オンライン / 2024年12月19日 12時30分
また、亡くなったことを知らせたい友人・知人の連絡先も、スマホの中にあるはずです。
「故人のスマホ」は誰のもの?
スマホやパソコンも財産のひとつですから、相続人が管理・処分をするのが原則です。
しかし、スマホやパソコンは本人だけがわかるパスワードでロックをかけている場合がほとんどです。本人以外ロックを解除できないのに、その本人が亡くなってしまうわけです。
故人のスマホや携帯電話の解約は、相続人であれば可能です。ただし、解約はできてもパスワードがわからなければ、ロックがかかったスマホやパソコンを開くことはできません。
「プライバシーに関わるものだから、スマホもパソコンもロックをかけたまま処分してしまおう」という手もありますが、重要な情報、画像や動画などの思い出が詰まっていることもあり、気軽に処分しにくいのがデジタル遺品なのです。
ロックがかかっていること、どこに重要な情報があるかわからないことから、残された相続人(家族)が、大変な苦労をして情報を得なければならないというケースがあとをたちません。
ロックのかかったパソコンやスマホからアカウント情報や写真などのデータを引き出すためには、次の2つの方法があります。
【①パスワードを入力してロックを解除する】
配偶者や子どもがパスワードを知っていれば、ロックを解除できます。ロックを解除し、ファイルやアプリを確認して、情報を抽出します。
【②業者に依頼する】
どうしてもパスワードがわからなければ、業者に依頼するしかありません。料金はかかりますが、信頼できる業者にパスワードの解除を依頼しましょう。
パスワードの解除のほか、SNSのアカウント、オンライン口座や取引などの確認、有料・課金サービスの停止、友人、知人の連絡先、メールや画像などのデータの仕分けや抽出、さらに初期化、廃棄までお願いすることができます。
*解除不能のケースもあり
「デジタル終活」のポイントは3つ
いずれにせよ、手間もお金もかかるデジタル遺品の扱いは、相続人にとって悩みどころ。相続人の手間を減らすためにも、あらかじめ「デジタル終活」をしておくことをおすすめします。
次の3つの情報を、いざというときに相続人がわかるようにしておきましょう。
①普段使っているパソコンやスマートフォンのログインID、パスワード
②ネット銀行やネット証券など、利用している金融機関名や口座情報
③サブスクリプションなど、利用している有料・課金サービスの情報
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