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「推しの子」舞台地に"神の町"が選ばれた深い理由 宮崎県「高千穂町」が秘める"すごいポテンシャル"

東洋経済オンライン / 2024年12月20日 9時50分

『【推しの子】』と高千穂町のコラボ企画も始動。現地でしか手に入らないグッズも販売するという(画像:「【推しの子】×高千穂町コラボ」公式サイト)

今、宮崎県の高千穂町(たかちほちょう)が、「2つの聖地」として注目を集めています。

【写真】「【推しの子】といえば…」外せない“聖地”と可愛すぎるトロッコ列車

1つは、日本古来の「神話のふるさと」として。そしてもう1つは、「人気漫画『【推しの子】』の聖地」としての高千穂、です。

『【推しの子】』で描かれる高千穂

宮崎県の最北端に位置する高千穂町は、人口約1万人、九州山地のほぼ中央にある山間の町です。その歴史は古く、紀元前4000年頃から集落があったと推定されています。

古事記、日本書紀に描かれている「日本神話」の物語は、高天原(たかまがはら)神話、出雲神話、日向(ひむか)神話の3つの神話で、そのうちの2つ(高天原、日向)は、高千穂に伝わる物語。これだけでも、高千穂が「日本神話の神々のゆかりの地」であるといえるでしょう。

「高天原神話」には、有名な「天岩戸(あまのいわと)神話」が含まれており、あの天照大神(あまてらすおおかみ)が登場します。

そして、「日向神話」では、「天孫降臨(てんそんこうりん)」の物語(皇室の御先祖が高天原から天降り、この国を豊かにそして平和に治められていく様子を語り伝えるもの)で、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が降りてきた場所が、ここ高千穂といわれています。

このような神秘的な土地柄で、今でも数々のパワースポットが存在し、訪れる人を魅了し続けています。

【写真を見る】「【推しの子】といえば…」外せない“聖地”と可愛すぎるトロッコ列車(10枚)

そしてもう一方の『【推しの子】』とは、赤坂アカ(原作)、横槍メンゴ(作画)による漫画作品です。その後、アニメ化されて世界的ヒットとなり、2024年は実写ドラマ化もされました。さらに、本日12月20日からは実写映画が公開されます。

“推し”とは、アイドルファンの間で「応援している人」の意味で、同作は、“推し”だったアイドルの子どもに転生する、という物語。原作は11月に最終回を迎えたことでも話題になりました。

アニメ作品でいうところのいわゆる「転生もの」ですが、芸能界を取り巻くそのストーリーには、「芸能界の闇」もリアルに描かれていて、サスペンスの要素もあり、実写ドラマ化や映画化とともに注目度がますます高まっています。

その『【推しの子】』では、原作の第1話(テレビアニメの「プロローグ」)にいきなり高千穂が登場します。主人公のアクアとルビーが生まれたのが高千穂なのです。そして、テレビアニメの第6章「プライベート編」でも、PV撮影の行われた重要な舞台として、高千穂のさまざまな場所が描かれているのです。

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