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受験生のスランプ解消「犬の散歩」が効く納得理由 悩みを抱える受験生に対して親ができること

東洋経済オンライン / 2024年12月21日 7時50分

受験期でスランプの子に犬の散歩をさせるといい理由とは(写真:今井康一)

受験が近づくにつれて、さまざまな不安や焦りを抱える受験生や親は多いと思います。それらを解消するためにはどうしたらよいのか。短期集中連載「現役東大生が解決!受験お悩み相談室」では、偏差値35から東大合格を果たした漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡壱誠氏が率いるカルペ・ディエムのメンバーが、数多くの受験生を指導した経験を基にした解決策を伝授します。

不調の原因を特定するのは難しい

「西岡さん、うちの子がスランプで全然勉強できていないんです。もう受験も近いのに……」

【漫画で読む】『ドラゴン桜』スランプに苦しむ生徒への、桜木先生からの一言

「スランプの子どもに対しては、どんなふうに対応すればいいんでしょうか? 正直、接し方がわからなくて」

受験生の親御さんと話していると、よく「スランプの対処法」についての相談を受けます。受験におけるスランプとは「精神的な不調によって勉強がなかなかうまくいかない状態」のことです。

原因が明確であれば対処しやすいのですが、スランプになっている本人も不調の原因がわからず、解決策が思い浮かばない状態に陥っているわけです。具体的な悩みとは違って、漠然とした悩みというのはとてもやっかいです。

漠然としているから言語化できず、変化がないことへの不安だから対処法がない。言ってしまえば、「治療法のない病気」のようなものです。完全には根元を断ち切れず、うまくいかないことのほうが多いわけですね。

そういうときに親御さんは子どもにどう接すればいいのか?

よく「1人で向き合わせるべき」なんてことを言う人がいますが、僕はそうは思いません。1人で悩めば悩むほど、どんどんマイナス感情のスパイラルに巻き込まれてしまいます。1人にすればするほど、解決が難しくなってしまうわけです。

そういうときは「痛み止め」で症状を緩和してやり過ごすしかありません。

例えばギチギチにスケジュールを固めて、何も考えられなくなるくらい予定を決め切ってしまうという方法を取っている東大生がいました。

「12月15日は〇〇先生とミーティング」「12月16日には冬季講習のイベント」というように、とにかくたくさんの予定を入れまくるのです。こうすることで、「悩む時間」を物理的に無くしてしまうわけです。これが「痛み止め」として機能するわけですね。

ですから親御さんは勉強と全然関係のない予定でもいいので、どんどん入れていくといいと思います。受験期の子どもだからといって、遠慮する必要はありません。家事や犬の散歩など、小さなことをどんどん振っていきましょう。

嫌々行かされていた「犬の散歩」の効果

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