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「本当に就職に強い大学ランキング」トップ150校 卒業生が1000人以上で実就職率が高い大学

東洋経済オンライン / 2024年12月21日 7時30分

(写真:route134/PIXTA)

大学入学時から新型コロナウイルスが5類感染症に移行する4年生の春まで、2024年卒の学生は、コロナ禍の影響を大きく受けた世代。それでも、オンラインを活用した就活手法が確立していたこと、さらに大学生の求人倍率が1.71倍(リクルートワークス研究所調べ)と高かったことから、就職状況は好調だった。

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大学通信が医学部と歯学部の単科大学を除く、すべての大学を対象に行っている就職状況調査によると、2024年卒の平均実就職率は88.7%で、コロナ禍で近年最も低かった2021年の85.3%を3.4ポイント上回っている。

平均実就職率がこの10年で最高の2019年を上回る大学も

卒業生1000人以上の大学を対象とした「大学別実就職率ランキング」上位の大学を見ると、愛知工業大学(1位)や福井大学(2位)、大阪工業大学(3位)、名古屋工業大学(5位)、名城大学(6位)など、平均実就職率がこの10年でもっとも高い88.9%だった、2019年卒を上回る実就職率の大学も少なくない。

2024年卒の学生は、就職先に対する満足度も高い。リクルート就職みらい研究所が調査した「入社予定企業等への就職活動開始当初の志望度」によると、64.0%の学生が「当初からの第一志望群」と回答した。当然、満足度も高く「入社予定企業等に就職することへの納得度」では、「当てはまる」と「どちらかというと当てはまる」を合わせた「当てはまる・計」が77.2%となっている。

反対に「当てはまらない」と「どちらかというと当てはまらない」を合わせた「当てはまらない・計」は6.2%だった。

ランキングを詳しく見ていこう。上位5大学は、前年と同じ順位で並び、その大半が工科系大学。研究や論文執筆などを通し、他者と協調する力や論理的思考力が身についた学生が多いことから、理系学部出身者の就職力は高い。さらに情報化社会が加速する近年は、理系人材があらゆる業種で求められ、就職の間口が広がっていることも大きい。

2024年卒の理工系学部の平均実就職率は91.6%で、医療系や教員養成系などの就職直結の資格が取れる学部系統を除くと、最も高い系統になっている。

ランキング上位の工科系大学は、長い歴史の中で輩出してきた人材の多さも高い実就職率の一因。創立年を見ると、愛知工業大が大正元年(1912年)、大阪工業大が大正11年(1922年)、名古屋工業大が明治38年(1905年)と、3大学が戦前の創立だ。

1位の愛知工業大の就職先

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