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銀シャリ橋本、40過ぎて急にきた「働き方」への焦り 人生を人質にしすぎた結果、厚みのない人間に

東洋経済オンライン / 2024年12月21日 8時0分

で、頭がごちゃごちゃしてしまったんで、一回整理しようということで、新しいノートとペンを持って一人で「価値観アップデート」のための旅行に出かけてみることにしました。

――アップデートが必要だと考え始めた、具体的なきっかけがあったのでしょうか?

たぶんコロナ禍に入って、社会全体がいったん「止まれ」じゃないですけど、落ち着いて考えるきっかけになったかもしれないです。

あとは、昔は向上心もあるから嫉妬みたいな、「自分はこの人よりもっと行けるはずや!」という葛藤が結構あったんですけど、歳を重ねるにつれ、逃げじゃなくてほんまに、他人が気にならなくなったんですよ。やりたいことはみんなバラバラやからな、みたいな。だから、自分自身のやりたいこともむくむくと膨らんできたんかもしれないです。

世の中には一生懸命、真面目に働いておられる方がたくさんいると思いますし、僕も真面目寄りです。でも一生懸命やっても、時代とか、運とか、どうやら努力だけじゃ説明できない部分はあるじゃないですか。要領のいい人、ずる賢い人もいると思います。

だからある程度頑張った後の結果はもう、どうにもコントロールできない領域やなと。そういう考え方になったのは大きかったと思います。

四六時中「考えるため」だけの一人旅

――なぜ「価値観アップデート」の手段として、一人旅を選んだのでしょうか。

野菜ジュース飲む感覚というか、たそがれに行く感覚ですかね。一人旅してる自分に対して悦に入ってるだけかもしれないですけど、もう一人の自分が俯瞰で見て楽しんでる感じはありましたね。

でも、なんかすごくワクワクしたんですよ。これまでも途中から一人とかはありましたけど、純粋な一人旅ってしたことなくて。観光が目的じゃないっていうのも初めてでした。ずっと、四六時中考えるための旅行、というふうにしたのはよかったなと思いますね。

――旅先では、今の自分の思いを全部ノートに書き出していったと。

脳内に突っ込まれていたことをとにかく殴り書きでバーッて書いていきました。「自分はこうしたいけど、これはできないよね」とか、「じゃあこっちのやり方ならどうや」とか、脳内の会話を起こしていく感じでした。内容的にはやっぱり、仕事のことが多かったですね。

「いただく仕事」と「ときめく仕事」ってまた別やと思うんで、自分がやりたいことと周りに求められていることの整理もしていきました。あとは、今すぐやるべき仕事と、もう少し後のほうがいい仕事もすみ分けしないとなと思いました。

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