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銀シャリ橋本、40過ぎて急にきた「働き方」への焦り 人生を人質にしすぎた結果、厚みのない人間に

東洋経済オンライン / 2024年12月21日 8時0分

なんにせよ、仕事のとらえ方自体を整理してアップデートしないと、いただく・やる、いただく・やる、毎日埋まる……っていう形しかやってこなかったんで、もうちょっと違うルートを探ってみる作業が必要でした。

登山に例えると、山の地図をバーッと広げて立体的に捉えてみて、同じ頂上を目指すにもこっちからの登り方もあるぞとか、一回こっちの景色も見に行かへん?とか、とういう感覚に近いかもしれません。

――自分自身が納得できるルートを探す、ということでしょうか。

一つの正解があるかというとそうではなくて。時代的にも、評価基準が難しいじゃないですか。だから自分で自分の査定をしないと、世間様の査定だけでは危ないなと思ったのかもしれません。

もっと自分をちゃんと評価して、例えば1年ごとに、自分との契約をしっかり更新していくような考え方は大事やなと思いました。

”手投げ”ではなく足腰からいい球を投げたい

――一人旅での熟考を経て、目下で最も大事にすべき仕事は何だという結論になりましたか?

漫才をたくさん作ることですね。今とても状態がいいので、その間にとにかくたくさん作りたい。自分のやりたいことに情熱と時間を費やして、かつ皆さんにも喜んでもらえるのがいちばんいいので、単独ライブには力を入れたいと、改めて思いました。

以前の方針とすごく変わるかというとそうでもないんですけど、より大事にしたいと思ったのは、毎日丁寧に暮らすこと。それに尽きます。

いただいた仕事は全力でやる。でも、丁寧にできなさそうだったり、ニーズに100%のお応えをできなさそうだったら、引き受けてしまってもお互い不幸なだけやと思います。

勇気をもって休む時間も作る。インプットする時間がないと、アウトプットの質が下がってくるので、もっといろいろ勉強する時間も取りたいと思いました。お笑いだけじゃなくて、観劇行ったり、美術館行ったり。

なんか、もっと母体の足腰からしっかり鍛えたいという感覚かもしれないです。今はだんだん”手投げ”になってしまっている気がしてるんですけど、下半身まで使ってしっかり投げないといい球行かないんで。40歳にもなってやっと気づいたんかいという話ですけど。

――仕事や人生についての価値観が大きく変化するタイミングは、以前にもあったのでしょうか?

2010年くらいに虫垂炎で、稽古中かなんかに倒れたことがありました。

運ばれた病院で、「散らせもしますし、手術もできますけど、どうします?」って聞かれて。散らしたらまたお腹痛くなるかもしれないし、ならないかもしれない。また痛くなるのは3日後かもしれないし、5年後かもしれない、いつかはわからない……と説明されました。

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