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「私は何を質問したいのか」ChatGPTの驚きの答え ChatGPTは「いい質問」を作れるか?

東洋経済オンライン / 2024年12月22日 10時0分

人間に対してこんな質問はできない。もし聞いたとしたら、「顔を洗ってから出直してください」と言われるだけだろう。ChatGPTに聞いても似た答えが返ってくるに違いないと思いつつ、「ものは試し」と、この問いを投げかけてみた。

その答えは、驚くべきものであった。

なんと、ChatGPTは、「それは、とても哲学的な質問ですね」と答えたのである。それだけではない、「質問ジェネレーター」というものがあることを教えてくれた。そして、日本語で利用できるランダム質問ジェネレーターとしては、「Musely」と「HIX.AI」がお勧めですという。

私はかつて、質問ジェネレーターを作ることができないかと考えたことがある。そして、そのアイディアを『書くことについて 』(角川新書、2020年)で示したことがある。このため、「ランダム質問ジェネレーター」に大いに興味を惹かれた。

Muselyのサイトを開いてみると、想定対象や難易度などを入力し、聞きたい範囲を入力すると、具体的な質問文を出力してくれる仕組みになっている。

また、調べてみると、Musely、HIX.AI以外にも、いくつかの質問ジェネレーターがウェブで利用可能になっていることがわかった。

どのジェネレータ―でも、質問者が何を書き入れるかが重要だ。つまり、基本的な部分は自分で考えるしかないのだ。

「よい質問」をする基本は変わらない

また、これらの質問ジェネレーターは、裏でChatGPTを用いて出力を作成しているように思われる(ChatGPTに尋ねてみると、確かに、ChatGPTなどの生成AIが使われているとのことであった)。そうであれば、こうしたジェネレーターを用いずに、直接にChatGPTと会話をするほうが、効率的に答えを引き出せるのではないかと思われる。

前記『書くことについて』において、私は、「よい質問をするには、仕事を続けるのが最強の方法」と結論づけた。この結論はいまでも正しいと思う。

ただ、この過程に ChatGPTという強力な武器が登場したことは間違いない。これをどう使うことができるか、さらにさまざまな試行錯誤を繰り返してみたいと思う。

野口 悠紀雄:一橋大学名誉教授

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