決勝前に予習！｢M-1グランプリ2024｣見所を解説 勝利を掴むのは誰？審査員もがらりと変わる

M-1グランプリ2024（画像：番組公式サイトより引用）

ついにエントリー数が1万組を突破し、予選の段階からたびたび話題となった『M-1グランプリ2024』。その決勝戦が、いよいよ12月22日に開催される。

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ファイナリストは、ママタルト、令和ロマン、ジョックロック、真空ジェシカ、エバース、トム・ブラウン、ヤーレンズ、ダイタク、バッテリィズの9組。例年と同じく、ここに敗者復活戦で勝ち上がった1組が加わり、10組で優勝を争うことになる。

令和ロマンが史上初の2連覇？

そんな中、ひと際注目されているのが令和ロマンの髙比良くるまと松井ケムリだ。昨年の大会を制して間もなく、くるまが「来年も出ます！」と宣言。その言葉通り、今年も出場しストレートで決勝進出を果たしている。

「基本的にテレビには出ない」「制圧お笑い」「自己肯定感の最下層」など、たびたびくるまのワードがネット上で波紋を呼び、今年7月に開催された『ABCお笑いグランプリ』ではヒール役に徹して優勝。たった1年で若手とは思えぬほどの風格を帯び、その絶妙な立ち振る舞いに魅了された人も多いのではないか。

劇場出演をキープしつつ、YouTubeやテレビ、ラジオなど多くのメディアに露出し、くるまが漫才やお笑いにまつわる興味深い分析を記した著書『漫才過剰考察』を上梓するなど、実はM-1歴代王者の中でもっとも確かな歩みを続けた令和ロマン。ハードルは高いが、彼らが史上初の2連覇を達成しても何ら不思議ではない。

昨年の大会で準優勝したヤーレンズの楢原真樹と出井隼之介、4年連続で決勝へと勝ち上がった真空ジェシカの川北茂澄とガクも貫禄は十分だ。

今年3月、都内のライブハウスでヤーレンズを見た折、ネタ中に背景画の大道具のセットが倒れるハプニングが起きた。それを即座に笑いに変え、自然な流れでネタに戻って再び爆笑させた彼らの姿を思い出す。テンポの良い掛け合いだけでなく、アドリブ力も高い2人が今度こそ優勝するかもしれない。

真空ジェシカは、NON STYLE・石田明が著書『答え合わせ』で語るところの“共闘型”漫才の第一線を走るコンビだ。共闘型とは、ボケ単体ではわかりづらいおかしな言動をツッコミが説明して笑わせるスタイルのこと。大喜利に強いボケの川北、リアクターとして秀逸なツッコミのガクらしい漫才だ。

今夏、彼らに取材したところ、大きな収入源の1つである「早坂営業（プロダクション人力舎の営業担当・早坂さんがキャスティングをする地方営業）に呼んでもらえるように」M-1決勝を目指すと語っていた。切実な2人が4度目の挑戦で大会を制すことになるか。

ママタルトは独自の手法でネタ作り