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決勝前に予習!「M-1グランプリ2024」見所を解説 勝利を掴むのは誰?審査員もがらりと変わる

東洋経済オンライン / 2024年12月22日 13時0分

初の決勝を迎えた、ママタルト、バッテリィズ、エバース、ジョックロックの4組も勢いでは負けていない。

ママタルトの大鶴肥満と檜原洋平は、2022年から2年連続で準決勝進出を果たし、今年3度目にしてファイナリストの切符を手にしている。バラエティーでもお馴染みの肥満は大柄な体形ながら動きは俊敏、檜原は柔和な顔立ちと独特の長いツッコミが特徴だ。

2年前、彼らにインタビューした折、檜原がライブで披露するネタを毎回アップルウォッチに録音し、その音源を聞きながら肥満に「ここの部分をこう言ってほしかった」と伝えて調整していると語っていた。独自の手法でネタを磨き、ついに準決勝の壁を突破した形だ。どこか癒しのオーラを放つ2人が、決勝の舞台を沸かせる姿は想像に難くない。

昨年、初の準決勝進出を果たし、その勢いのまま決勝へと駆け上がったバッテリィズのエースと寺家も今大会屈指の爆発力を持っている。ぶっきらぼうで世間知らずなエースが、どストレートな言葉を放ち続け、みるみる寺家を戸惑わせていく。そのバカバカしい掛け合いの妙は今大会随一だろう。

そして、今年の『NHK新人お笑い大賞』で大賞を受賞したエバースの佐々木隆史と町田和樹、準優勝のジョックロックの福本ユウショウとゆうじろーも賞レースで頭角を現している。

とくにエバースは、今年『ツギクル芸人グランプリ』3位、『ABCお笑い~』決勝進出、前述の『NHK新人~』大賞と今ノリに乗っているコンビだ。佐々木の突飛ながら鋭い着眼点に徐々に翻弄されていく町田、という構図が実に面白い。しゃべくりでトップクラスの技巧派コンビが、一気に王者の座を射止めるか。

ジョックロックもまた、今年3月の『マイナビ Laughter Night』で月間チャンピオン、2年連続で『NHK新人~』準優勝と結果を出している。ドラマを設定とする漫才コントが特徴で、ゆうじろーがさまざまな役を演じてボケる中、福本がセンターマイクの前に立ち観客に訴えるようにしてツッコんでいく。笑いどころが明確なため、このパターンがハマれば上位に食い込むかもしれない。

ラストイヤーのトム・ブラウンとダイタク

忘れてはいけないのが、今年ラストイヤーとなるトム・ブラウンの布川ひろきとみちお、ダイタクの吉本大と吉本拓の2組だ。

トム・ブラウンは、2018年に決勝進出して以来の返り咲き。バラエティーで活躍する一方で、毎年のように単独ライブを開催するなど地道にネタを磨いてきたことが実を結んだ形だ。準決勝では、彼ららしいカオスなネタに加え、みちおのすさまじいエネルギーがほとばしっていた。狂気と熱量が、決勝の採点をバグらせるかもしれない。

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