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銀シャリ橋本、M-1は「接戦優勝で本当によかった」 今「時代に迎合するのはやめる」境地に至った訳

東洋経済オンライン / 2024年12月22日 8時0分

誤解を恐れずにいうと、他人が裏側をしゃべっていたり、分析したりするのを見るのは好きなんですよ。エンタメとして面白いですよね。でも自分がやるのは恥ずかしいというか。世間様には「何組かくらいそういう芸人がおってもええんちゃう?」と思ってもらえればうれしいです。

配信サービスの普及は「革命」だった

――コロナ禍などを経て、仕事の仕方が変わった部分はありますか?

自分たちの仕事の話ではないですが、コロナ禍に入って配信サービスが増えたことで、他人の単独ライブを遠隔で見られるようになったのは自分の中で革命でした。

今までは自分のスケジュールが空いてるか、チケット取れるか、先輩のライブだったらご挨拶にも行かないとダメでした。それが今なら、お金さえ払えば家でお酒飲みながら寝転がって観れます。挨拶行かなくていい、終わってから打ち上げに誘われる可能性もない、あんまりやった場合感想も言わなくていい(笑)。1日で複数ライブのハシゴもできます。

銀シャリのライブはまだ配信を解禁してないんですけど、来年は結成20周年の節目でもあるので、”古くさい”とはいえそこはもうちょっと寛容になってみようかなと思っています。

できるだけ生で観てほしいなという気持ちはあります。でも自分も配信サービスの恩恵を受けてますから、全国いろんな場所で直接観ていただける回数は増やしつつも、考え方をアップデートもしていきたいなと。

――20代など、今の若手芸人に対して思うことはありますか?

今の若い人のほうがたぶん、純粋に、自分の情熱や気持ちに忠実に仕事をできているんじゃないかと。それは幸せなことだと思います。きっと、昔の価値観でオファーしても断る若手はそれなりにいるんじゃないでしょうか。「テレビは結構です、やりたいことじゃないんで」みたいな。

ちょっとうらやましいと思う反面、複雑な思いもあります。自分自身には、自分で選択したわけではない謎の現場に放り込まれたからこそ次につながった、結果的によかったなと思える仕事の経験もあったので。

最初は気持ちが乗らず、「自分には向いてないんちゃうか?」と思う仕事が、後々起爆装置になっていろんなことに気づく、みたいなことってあるじゃないですか。好きなことだけやっていてもどこかで成長が止まるかもしれないと思うと、選択が難しいですよね。

生まれた時代と世代によるところも大きいと思います。僕自身は、自分が生まれた世代を「谷間やな」とは思いたくない。だから、このタイミング・この世代のお笑い芸人でよかったと思えるように、今頑張ってるのかもしれないです。

生の喜びを足で稼ぎたい

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