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初婚女性と結婚した男性「再婚年齢ランキング」 男性も早期結婚が有利!見落とされがちな理由

東洋経済オンライン / 2024年12月22日 8時20分

つまり、32歳ともなると、婚活イベントに現れた男性にたとえ婚歴があったとしても、女性からは「まあそういうこともあるかもね」と判断される可能性が高くなってくる年齢といってよい。

一般的に、20代で「婚歴あり」男性は女性から結婚相手として敬遠されるケースが少なからずある。しかし、32歳以上の男性ともなると、婚活において「婚歴あり」であったとしても、年齢的に「スピード離婚かな?なにか問題があるのでは?」と女性から勘繰られる可能性が低くなってくることもあり、女性から選ばれる力が上昇するようだ。

ちなみに2023年に初婚女性と再婚した男性の年齢ゾーン占有率をみると、以下のようになっている。

データからわかるように、若くして結婚し再婚まで果たした「婚活力殿堂入り」の再婚男性であっても、初婚女性との成婚の約半数が39歳までの男性となっている。また、44歳の男性まででほぼ7割に達するため、婚活力殿堂入りの男性であっても、40代前半までで適齢期が終了していることが示されている。婚活男性が想像する以上に年齢条件がシビアであることを理解いただければと思う。

婚歴の有無における性差について

最後に、結婚支援現場の方々から「男性は自身の年齢が上がっても、お相手の女性の婚歴にこだわりやすい」という話をよくうかがうが、男性の婚歴に対して女性が持つイメージは、男性のそれとはかなり異なることが示唆される興味深いデータを紹介したい。

データからは35歳の男性の成婚の約5人に1人が再婚者であることがわかる。さらに、41歳では4割、45歳では5割、49歳では6割が再婚男性の成婚、という結果に驚く読者もいるのではないだろうか。

成婚数のパイが最頻値の27歳2万2543件から35歳で1万0125件と45%水準に落ち込み、41歳では5214件(23%水準)と急減する中で、さらに再婚者割合が急増していく様子がみてとれる。

見落とされやすい「婚歴がある男性の再参戦」

結婚支援現場の方々によれば、30代後半以降で婚歴がある男性は、女性から見て、そうネガティブな印象ではないという。すでに結婚生活経験があることが、未経験の女性にとって安心材料となるケースや、婚歴がある女性にとっては「痛みをわかちあえる」相手として期待される面もあると聞く。

婚歴がある男性の婚活市場への再参戦の脅威は、初婚を目指す婚活男性にとって見落とされがちな落とし穴である。統計的な見地からも、男性だから結婚を先延ばしにしても大丈夫とは言えないという警鐘を強く鳴らしておきたい。

天野 馨南子:ニッセイ基礎研究所 人口動態シニアリサーチャー

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