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受験生の敵「入試前の緊張をほぐす」ただ1つの方法 緊張の原因が理解できればきちんと対処できる

東洋経済オンライン / 2024年12月23日 7時50分

であるならば、これに対する対処法は「想定外の出来事を減らしていくこと」が有効です。だからこそ、イメージトレーニングが有効なのです。細かい部分から試験本番の想定をしておき、それによって自分の中の想定外を減らすことができるようになるわけですね。

例えば、試験の日の起きる時間を決めている受験生は少ないのではないでしょうか。だいたいこれくらいの時間だとはわかっているけど、明確には決めていないという人がほとんどかもしれません。

同じように「何時の電車に乗っていくか」「本番の試験会場に行くまでのルートはどういうもの?」「試験会場までに、コンビニには寄る? 寄らない? 寄るとしたらどこのコンビニで、何を買う?」「試験の日の休み時間には、どんな参考書を読む?」「試験会場に着いたら机にはどんなものを置く?」「試験問題が配られた後、どんな順番で問題を解く?」「難しい問題があったら飛ばす? それともその問題を解き続ける?」という質問にすべて回答を用意している人はほとんどいないことでしょう。

これらについてしっかりとイメージをしておくことで、試験の緊張は防げるはずです。

試験当日のことを「親」が決める

親御さんがお子さんにしてあげられることの1つが「試験当日のことを決めてあげる」というものです。それが以下の5つです。

①試験日の朝、何時に起こすか?

②朝ごはんは何を用意するのか?

③服装はどのようなものか?

④昼ごはんは何を用意するか? そもそも用意するか?

⑤どこまで送ってあげるか?

これらの情報は試験直前に伝えてしまうと「昼ごはんは食欲がわかないだろうからいらないよ」とか「ちょっとあそこの駅までは送ってもらいたかったんだよな」とか、そんな風に親子の間での認識の齟齬が生まれてしまうかもしれませんので、早めに議論をしておいたほうがいいです。1週間前までには話してあげることをおすすめします。

ちょっとしたことのように感じられるかもしれませんが、受験生にとってこれらのことが明確に決まっていることによる効果は絶大です。試験日当日の自分の行動に対しての解像度が高くなるので、試験でお子さんが緊張することが少なくなります。

「この服を着て試験に臨むんだよな」「明後日のこの時間にはもう、試験会場に向かっているんだよな」ということが明確になるので、普段の生活から試験に対しての心構えを作っていくことができるようになります。

もう1つ重要なのは「試験の結果で変動する選択肢の精査をあらかじめ行っておくこと」。つまり、「共通テストの点数が○点以上であれば、予定どおり第1志望の〇〇大学に志望を出す。逆にその点数に届かなければ、第2志望の▲▲大学に志望を出す」というような「どこの学校に出願するか」を決めておくべきだということです。

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