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東大志望の彼「クリスマスに筆箱」でキレた深い訳 親御さんに知ってほしい「受験生へのNG行動」

東洋経済オンライン / 2024年12月24日 7時50分

受験期にやってほしくないことについて解説します(写真:Graphs/PIXTA)

受験が近づくにつれて、さまざまな不安や焦りを抱える受験生や親は多いと思います。それらを解消するためにはどうしたらよいのか。短期集中の毎日連載「現役東大生が解決!受験お悩み相談室」では、偏差値35から東大合格を果たした漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡壱誠氏が率いるカルペ・ディエムのメンバーが、数多くの受験生を指導した経験を基にした解決策を伝授します。【連載第4回】

子どもにとって「ありがた迷惑」な行為とは?

僕らは、東大生に対して定期的にアンケートを行っており、その中で東大生の親御さんたちが受験期にどんなふうに接していたのかについて調べています。

【漫画で読む】『ドラゴン桜』に学ぶ「東大合格の秘訣」

そこから見えてきた、受験生にとってマイナスになる行動の1つとして「親が子どものためと思った行動が、かえって子どものルーティンを壊してしまう」というのがあります。つまり、受験期の子にとって「ありがた迷惑」な行為があるのです

具体的なケースをご紹介します。

これは僕の友だちの東大生の話なのですが、高校3年生のクリスマスに親御さんからプレゼントされたものをめぐって、親御さんと大げんかしたのです。何をプレゼントされたと思いますか。

正解は「筆箱」です。あと1カ月で受験が始まるという時期に、親御さんから「これで受験を頑張ってね!」という意図で、筆箱をプレゼントされたそうなのですが、彼はめちゃくちゃ怒ったのだそうです。そのときの彼の主張はこうです。

「自分には今まで使っていた筆箱がある。この筆箱のどこの位置にどのペンを何本入れて試験会場に向かうのか、勉強がやりやすくなるのか、今までの模試や普段の勉強でしっかり理解したうえで受験勉強をしていた。なのに、このタイミングで新しく筆箱を変えるというのは、今まで自分がやってきたルーティンをすべて壊さなければならず、今までの努力をすべて否定されることに等しい。息子の受験を失敗させたいのか!」

はたから聞いていると「いやいや、そんなに怒らなくても……」と思ってしまいますが、彼にとってはそれが死活問題だったわけです。

確かに考えてみると、今まで使っていた使い慣れた筆箱を直前の時期に変えるというのは抵抗感のある行為だったのでしょうし、わざわざ親からプレゼントされたら使わなければならないということも考えられますよね。

ルーティンを壊してしまうと精神的な負荷に

これは極端なエピソードですが、受験期に親御さんと子どもがけんかするパターンの1つが、この「ルーティンを壊してしまうこと」なのです。

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