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「スタバでMacドヤァ」実はもう絶滅危惧種なワケ むしろ「禁煙」を求めて足を運ぶ人が多い?

東洋経済オンライン / 2024年12月24日 8時50分

ただ、こうしたブランディングは、すべてうまくいっているわけではない。例えば、最近話題になった「紙ストロー」。

スタバでは、2020年より環境への配慮を考え、プラスチックストローを紙ストローに変更した。環境への意識の高さが表れていて、まさにスタバのイメージ通り、といったところだ。

ちなみに、環境配慮への意識が高い層と、所得の高さは比例している。ここでも「所得」の問題は顔を出す。

「コーヒーの味が変わる」と不評だった

しかし、この評判が非常に悪かった。

飲んでいるとすぐにフニャフニャになる、コーヒーの味が変わる(シュルツが悲しむ)等々、完全に消費者の不評を買ってしまったわけだ。

結果、2025年からは、環境に良いプラスチックストローであるバイオマス素材ストローに変更することになったわけだ。消費者からはすでに多くの歓迎の声が聞こえている。

紙ストローは、スタバのブランディングと客層の選択をうまく融合させた取り組みのようにも思えたが、やはり消費者の受け止め方をすべてコントロールすることは難しい。

まさに、ブランディングの難しさを考えさせられる例だが、時に失敗をしながらも、スタバは少しずつ、イメージを変え続けている。

しかし、本当に意識が高い人は今やコワーキングスペースなどに足を運んでいる令和においてもなお、「スタバ=意識が高い」という見られ方が根強く残っていることこそが、スタバのマーケティングの強さを証明しているのだ。

谷頭 和希:都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家

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