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中森明菜「2024年の復活劇」でファンに与えた衝撃 今年はたくさんの歌声と元気な姿を披露してくれた

東洋経済オンライン / 2024年12月24日 9時0分

香取慎吾を歓喜させた『TATTOO』

ラジオで明菜自身が1曲目に選んだ『TATOO』は、1988年、21枚目のシングルだ。この歌に惚れこみ、ずっとカバーのチャンスを待ち望んでいたというのが、香取慎吾である。それがついに今年叶っている。しかも中森明菜本人と一緒に歌うという最高の形で! 

11月27日発売の3rdアルバム『Circus Funk』に、『TATTOO(feat. 中森明菜)』として収録。11月8日にシングルとして先行配信されている。

SOIL&"PIMP"SESSIONSのアレンジにより、腹にくる重量感と脳天からアドレナリンが噴き出すアッパー感が一緒にくるような、最高にパラダイスな曲に仕上がっている。特にサビでの香取と中森のユニゾンは圧巻だ。

レコーディングは2人向き合って歌い、それを収録するという異例なスタイルに。香取慎吾はこのときのことを、自身の公式YouTubeチャンネルで興奮気味に語っている。

「明菜さんが『1回どういう感じなのかを観たいから、まず一緒に歌ってみたい』となって、2人で向かい合って、歌うわけですよ。緊張というか、夢のような。(中略)よし、本番、レコーディング。(ブースに残るのが)明菜さんが先か、僕が先か、となったとき、『いい、このままいきましょう』って。そのまま2人で向き合って」

そして、

「(「Circus Funk」は)よし、もう、僕はこれからも歌っていくんですよ、ステージに立って歌い続けるんです、っていう思いのアルバムなんです。そのアルバムに明菜さんが来てくれて、本当に幸せです、とお伝えしたとき、(僕の)ほっぺに手を当てて『もちろんだよ。頑張ってください』って……。もう涙。頑張れちゃうよね」

香取慎吾は、その時のことを思い出したのだろう。少し上を向き、これ以上ない、というくらい顔をほころばせていた。

「きっと誰かを強くしている」

2024年に入り、彼女が見せくれた笑顔、聴かせてくれた声は多い。動画配信や香取とのコラボ、ラジオ出演の他にも、7月にはファンクラブ限定のライブを成功させている。

サンケイスポーツによる「昭和100年へ」のインタビュー企画にも、トップバッターとして登場。激動の、昭和の活動を振り返り語り、彼女が繰り返しているのは、ファンやスタッフ、各地でお世話になった人など、関わってくれた人たちへの感謝だ。

思い出してみれば、昔テレビでも、彼女は頻繁に小さな声、ときには口パクで、「ありがとうございます」と言っていた気がする。

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