「不適切にもほどがある!」世代で生じる"温度差"【再配信】 昭和世代からは共感も、Z世代にはファンタジー
東洋経済オンライン / 2024年12月24日 8時0分
しかし、本作が伝えようとするのは、戦後から現代社会の礎を築いてきた昭和人の視点を通すと、当たり前になっている現代社会の常識には、それでいいの?と疑問に感じる点もあるということだ。
昭和を知らない世代に、昭和がどんな時代だったか知ってもらい、その時代を生きてきた人たちから見た令和社会への疑問から、気づきを得てほしい。いまの社会が当たり前ではないという視点も持ってもらいたい。そんなメッセージが、込められているのではないだろうか。
ミュージカル調で、笑いながら楽しめる
本作は、それを社会派ドラマではなく、エンターテインメントとして笑いながら楽しめるドラマに昇華している。そのためのミュージカル調なのだろう。
昭和の暑苦しい人たちにとって、なんでもコスパの令和社会はおかしいけれど、それを言っている昭和人こそ、平成・令和人から見るとおかしい。
お互いに笑いながら理解を深めることで、生きづらい思いをしている人が少しでも楽になる社会になってほしい。そんなことを伝えている気がする。
ゆえに、本作を見た世代による温度差は、生じるべくして生じたものであり、そのギャップから気づきを得ることこそ、このドラマの意義につながる。
第2話までは、令和に迷い込んだ市郎が大暴れしてきた。これまでのパターンはおもしろいのだが、この先も同じフォーマットだとすれば、いずれ飽きられてくるかもしれない。
ネタは違っても同じパターンが続くと“味”は薄くなっていく。4〜5話あたりでの新たなストーリー展開にも期待したい。
昭和にもどった主人公はどうなる?
第2話のラストで、市郎はタイムトンネル(?)に落ちて昭和に戻った。次は、昭和にタイムリープした令和の母・サカエと息子・キヨシが、昭和社会の壁にぶつかるなかの騒動が描かれていくのだろう。
市郎と純子の“ちょめちょめ”を巡る父娘のかけあいは毎週見ていたいが、令和人・サカエの昭和での大暴れにも期待したい。
(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)
武井 保之:ライター
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