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ハイエース×ライオン・キング、異色コラボの訳 ディズニーの世界観に浸れるキャンピングカー

東洋経済オンライン / 2024年12月25日 13時0分

デュカト・ベースの同社キャンピングカーの場合、意外に就寝定員が少ないことが関係している。過去にリリースした2モデルとも、乗車定員は4名だが、就寝定員は2名。シニア層の夫婦など、大人2名のクルマ旅を前提としたモデルだといえる。

対して、ハイエースがベースの同社キャンピングカーでは、より多くの乗車定員や就寝定員を確保する。例えば、かつてのトイ・ストーリー仕様車は乗車定員5~7名、就寝定員5名。今回のライオン・キング仕様車でも乗車定員4~6名、就寝定員5名だ。より多くの人数の乗員や就寝を可能とすることで、主にファミリー層をターゲットにする。親子の絆などをテーマにするライオン・キングというコンテンツにマッチさせるためだ。

しかも価格(税込み)は、デュカト・ベースのモデルより比較的安く、第2弾モデルが2023万円~、第3弾モデルが1748万円~、それらに対して新型は820~903万円に設定。デュカト・ベースのモデルと比べ、より若い層などでも手が出しやすい価格設定としていることもポイントだ。

そんなライオン・キングとのコラボモデルだが、ベースとなるバレイアは、ハイエースのスーパーロングを使ったキャンパー特装車だ。ボディサイズは全長5380mm×全幅1880mm×全高2285mm。車体は、あまり大きな変更をしておらず、基本的にノーマルと変わらない。キャンプなどのレジャーだけでなく、仕事や買い物などの日常用途にも使いやすいサイズ感となっている。

一方、室内には、前方右側にキッチン、中央部には停車時に大人4名がゆったり過ごせるダイネット(リビング)スペースを確保する。また、後方には、大人3名が横になれる常設ベッドを備えるほか、ダイネットのソファをベッド展開すれば、大人2名が就寝できるベンチマットも装備する。さらに常設ベッドの下部には、大容量のラゲッジスペースも備え、敷居板をはずせば自転車などの積載も可能で、家族でクルマ旅を多しむための数々の装備が光る。

なお、ベース車の価格(税込み)は652~735万円。ライオン・キング仕様車は、ベース車よりも168万円ほど高いことになる。では、そういった価格差は、どのような追加装備から生まれているのかを以下に紹介しよう。

ライオン・キングキャンピングカーの外装

ライオン・キングとのコラボモデルでは、まず、ボディカラーにベージュメタリックとホワイトパールの2色を採用。ボディカラーについては注文時に選択可能だ。また、ボディサイドなどには、オリジナルのグラフィックも採用。ベージュメタリックにはワイルドな印象のアフリカン柄、ホワイトパールには植物をイメージさせる繊細なデザインを施している。さらにモデル名「BALEIA」のロゴも、通常バージョンとは異なる書体を採用。アフリカのサバンナを想起させるようなイメージにアレンジしたバージョンを用いている。

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