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まだ「投資は不安…」と思ってる人に伝えたいこと 初心者の「8つの不安・疑問」をプロが解説:前編

東洋経済オンライン / 2024年12月25日 8時40分

投資入門者の皆さんが抱かれる代表的な疑問、不安にお答えします(写真:アオサン/PIXTA)

「私たちはもう、『お金について考えよう』にウンザリしている」

帯にそんな惹句が書かれた異色の投資本『普通の人のための投資: いちばん手軽で怖くない「ゆとり投資」入門』が刊行された。

筆者の桶井道氏は、「その気持ちは、間違いなく正しい」と断言する。そして「資産運用では、いつまでも『普通の人』でいることが大切」だという。

ここでは、いまだに投資をためらっている「普通の人」が抱く疑問や不安に、Q&A方式で答えてもらった。

投資の疑問・不安にズバリ回答

「お金の話にウンザリしてます」

【書籍】「1億円より、将来の安心」……そんな「普通の人」のための投資本!

「ソンするのが不安です」

「まとまったお金がありません」

日々、投資情報を発信していると、そんなお声をよく聞きます。ネガティブな感情を抱いたままでは、前向きに投資をしようとはなれないのはごもっともです。

でも、そういった方の疑問や不安は、もっともなものがある一方で、知らないことに起因する杞憂だったりもします。未知のことに不安を覚えるのは、私も投資を始める前はそうだったので、お気持ちはよくわかります。

そこでここでは、投資入門者の皆さんが抱かれる代表的な疑問、不安にお答えします。

「投資って意外と簡単!」と思えるようになりますので、最後までお付き合いください。

Q:投資について読んでいたら、まずは自分の人生にいくら必要か計算しろって書いてあって……人生設計なんてできていないので、計算のしようがありません。

A:まだ若く、まだ投資を始める前で、まだ資産があまりない段階で、人生設計を立てようとするのは難しくて当然だと思います。

いまの時代、10年先にいまの勤務先に絶対に勤めているとは言い切れないと思います。結婚しているか独身かも、子どもがいるのかいないのかも、想像がつかないでしょう。住宅も賃貸なのか、ローンを組んで購入しているのかもわかりません。

そのなかで、人生設計をはっきり立てられる人のほうが少数派だと思います。

ですので、この際、人生設計は棚上げしてしまってかまいません。まずは、投資を始めてしまいましょう。人生設計はお金が増えてから作ればいいです。お金が増えれば見えてくるものがあると思います。

「投資抜き」の人生はどうなる?

Q:投資抜きの人生設計は無理があるでしょうか?

A:残念ながら、いま日本のビジネスパーソンを取り巻く環境は厳しいです。

(1)賃金は増えると思わないほうがいいでしょう。この数年、賃金の「額」は増えていますが、実は物価の上昇には負けています。つまり、実質的には増えてはいないということです。

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