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まだ「投資は不安…」と思ってる人に伝えたいこと 初心者の「8つの不安・疑問」をプロが解説:前編

東洋経済オンライン / 2024年12月25日 8時40分

(2)終身雇用はいつまで続くでしょうか? すでに年功序列はなくなり、実力主義・成果主義にシフトしました。役職定年という制度ができて、55歳くらいで賃金が20〜30%カットされる会社も増えています。

(3)退職金も増えないでしょう。大卒の総合職の労働者が定年退職したときの退職金の額は、やや右肩下がりの傾向です。

(4)日本円の金利は大きくは伸びないでしょう。ということは、預金ではお金はそれほど増えません。

(5)公的年金は、実質的には減る見込みです。物価上昇率が高くても、公的年金額の上昇を抑える「マクロ経済スライド」という仕組みが存在しています。

(6)寿命が伸びます。生きていくには、それだけお金が必要です。

(7)増税がたびたび議論されます。増税は資産形成のハードルを上げます。

(8)社会保険料も増加しています。同じく資産形成のハードルを上げます。

(9)インフレです。物価高を肌で感じられていると思います。それだけ、必要とするお金の量が増えます。

(10)親の介護、自分の介護を想定しておいたほうがいいです。内閣府の『令和4年版高齢社会白書』によりますと、75歳以上の高齢者が要支援か要介護になる割合は、およそ3人に1人という統計データがあります。

介護には少なからずお金が必要です。私の父親のケースでは、おむつ代だけでも月2万円も必要です。

(11)健康寿命は延びてはいますが、必ずしも自分がそれまで健康でいられるとは限りません。忘れがちですが、労働は健康であってこそです。

これらを鑑みますと、投資抜きの人生設計というのはハードルが高いと思います。

投資して、お金という「自分の分身」にも働いてもらうことで、将来お金に不安のない生活ができるのではないでしょうか。万が一、健康を損なって働けない時期があっても、「自分の分身」は働き続けてくれます。

投資の「最大の武器」は年齢です

Q:まだ20代ですけど、投資を始めるには早すぎませんか?

A:投資の最大の武器は何か、ご存じですか? 実は年齢です。

投資には複利効果があり、複利効果は投資している年月が長ければ長いほど、大きな恩恵が得られます。したがいまして、若ければ若いほど、投資には有利なのです。

若ければ若いほど、ムリをせずに成果を得られる可能性が高くなります。あなたが32歳以下であれば、毎月3万~5万円を正しい投資先に長期間にわたり積立投資をすることで、5000万円の資産を作れる可能性が高いです。

ですから、1歳でも、1カ月でも、若いうちに投資を始めてください。投資は早く始めれば早く始めるほど、難しくなくて、危険でもなくて、ソンしにくい手法で成果を得られる可能性が高いのです。

「普通の人」が、「普通の投資」で資産形成するには、毎月少額からで構いません。コツコツ積立投資を始めるのが吉と言えるでしょう。5000万円までであれば、年月と複利を味方につければ、そんなに高いハードルではありません。

年齢が若ければ若いほど、投資って意外と簡単なのです。そして、時間を取られるものでもありません。

さて、今回は3つの疑問にお答えしてきました。後編では、さらに5つの疑問や不安にお答えしていきます。

桶井 道:個人投資家(投資歴20数年)、物書き

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