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周りが「気にならなくなる」"自分を生きる"練習 人間関係がよくなる"話し方""聞き方"のコツ

東洋経済オンライン / 2024年12月26日 11時30分

しかし、人の心というものは、他人が思うようには動かないものです。聞いても聞いても本心がわからず、もどかしく思うこともあるでしょう。

それでも、焦りは禁物です。「人間とは、そういうものだ」「人に簡単に話せる悩みなら、とっくに解決している」と思うぐらいで、ちょうどいいと思います。

善意から何かアドバイスをしたいと思ってもこらえてください。繊細なあなたなら、身に覚えがあるかもしれません。

「話を途中で遮られると、うんざりするな」「自分の意見を押し付けてくる人とは、距離を置きたい」

人が悩んでいるとき求めるのは、ああしろ、こうしろと解決策を上から押し付けられることではなく、「今、この瞬間」の自分が理解され、受け入れられることではないでしょうか。

自分で答えにたどり着くのを待つ

おのれの欲せざるところ、人に施すことなかれ。

あなた自身にも、人からされて嫌だったことがきっとあるでしょう。

それを「しない」と心がけるだけでも心と態度は変わります。

それに、人々が自らの悩みについて話すときというのは多くの場合、はっきりした形ではないにせよ、ある程度の「答え」を持っているものです。

あるカウンセラーの方が、こんなことをおっしゃっていました。

「私たちにできることといえば、悩める人が自分の力で答えにたどり着くお手伝いだけ。そのために、聞き続けること(傾聴すること)だけです」

ひたすら聞いて、聞いて、それで何も出てこないようなら「また今度聞かせてね」と提案し、時間をおけばいいだけの話。

一度で足りなければ、二度、三度と聞いてみる。

そうして、相手が自ら答えにたどり着いた後に「どうしたらいいと思いますか?」などと意見を求められたときに初めて、口を開く。それで十分です。

心に観音様を住まわせましょう。あなたには、それができるはずです。

枡野 俊明:「禅の庭」庭園デザイナー、僧侶

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